職につく、ということは自分本位でなかなか決められることではないですよね
親の目を考えて自由に仕事を決められなかったり、または仕事を選ばされたり
所帯をもっていたら家族を支えるための仕事を選ばないと、という思いから手放しでやりたいことを仕事にすることは難しかったりします
というのも職選びで厄介なことの1つに、世間体と仕事の関係があるからではないでしょうか
「一家で同じ仕事に就いているから自分もならないといけない」
「自身にとって大切な人に胸をはれるような仕事ではないんじゃないか」
「親戚や知り合いの家族と比較されると思うと大手企業や公務員を狙わなきゃいけない」
・・・などなど。責任感が強ければ強いほど、自分の意思ではどうにもならない周囲の評価も気になってしまいがちです
現に自分は新卒入社すると決めた仕事を世間体で選んでしまいました
別の記事で詳しくまとめています。ざっくり説明すると、新卒での社会生活の失敗を恐れてITに逃げたというところです
本当にやりたいことを仕事にしたとき、もし失敗したときの周囲の評価を気にしすぎてしまったからなんです
どんな理由でIT企業を新卒入社する会社に選んだのか、その理由のどこが悪かったのか
本当にやりたいことで就職するために考えておけばよかったと後悔していることを、自分の体験をもとに解説いたします!
スポンサーリンク
四年制大学を出たのに料理の道へ進むことへの負い目があった
自分は世間体を気にして、フリーランスを目指すための手段としてIT企業を選びました
もともとはフリーランスとして働きつつ、料理を仕事にしてみたい! という思いがありました
でもせっかく4大を卒業したのに料理を目指すのに負い目を感じてしまったのです
もとからやりたいことが決まっているなら4大を出る必要はなかっただろうし、その選択をしたときの周囲の目が気になってしょうがなかったのです
早い人は10代から入っている業界なだけに、これから大学卒業後に料理の世界に入ってもかなり出遅れちゃうんじゃないの、とか
大学を卒業したなら別の進路に進んでみたほうがいいんじゃないの、とか
実際に料理の世界で働いてみて挫折してしまったらどんな目を向けられてしまうんだろう、なんてことばかり考えていたんです
そしていろいろ悩んだ末に、大卒でも1人で堂々と働けて周囲への面子も守れる方法を思いつきました
それがIT企業でスキルを積んでフリーランスになるという生き方でした
大卒で入る業界としては一般的だし、下積みをしてから独立する、という流れが良くも悪くもイメージしやすかったんですよね
しかもITでフリーランスなんていえば、すごく今風の働き方に聞こえるし、フリーランスという働き方に懐疑的な上の世代の方々にも納得してもらいやすいじゃないですか
「ITなんて最近できた新しい業界だし、テレビでもフリーランスで働いている人はよく見るし、まぁ時代の流れもあるからなぁ」、なんて具合に「そういうもの」と思ってもらいやすいんですよね
このように世間体を気にして就活をした結果、1年と2か月ほどで退職してしまいました
理由は世間体とか関係なしに料理を仕事にしてみたいと思ったから。単純明快ですね
自分の面子を保つことが今後の人生でどれほど重要なのか考えなおしてみる
世間体を気にして選んだ仕事は、入社した後もきつかったです
なので入社を決める前に、「本当にこの道に進んで納得できるのか」を考えてみてください
どこを基準に進路を決めるか、それは仕事を自身への投資と捉えてみると思考が整理できるかと思われます
働き出してからは1日の3分の1以上は業務に関わることになります
また自己研鑽をする、残業をするとなるともっともっと時間を使うことになりますよね
そんな生活の中で自分は、「年間2500時間ぐらい業務してんだな」とふと気付いてしまったときに退職を強く意識しました
ホワイトな企業で働いたとしても、年間2000時間ぐらいは業務にあたっていることになります
2000時間のうち少しでも好きなことに使える時間があれば、何年後かには大きな差になりますよね
その2000時間を「あの仕事に就けてれば・・・」と、たらればを考えながら消費してしまうのは損なのでは、と思っています
自分は人生の投資を考えたときに、世間体は気にならなくなりました
世間体を優先するか、自分のこれからの人生への投資を優先するか。両者を天秤にかけてみて、選び取りたい人生をとってみてはいかがでしょうか
【追記】
新卒で勤めていたIT企業は辞めてしまいました