【5~7日目】インド料理屋バイト日記3




 

前の日記はこちらから

 

5~7日目が終わったので記録です。

スポンサーリンク

5日目

 

コロナのせいで接客スキルが身につかない

 

来週、10人強の予約が入る。

そのときまでにオーダーを取れるようにしたいので、今日は伝票の書き方をマスターしよう。

・・・と思ったものの、外出を控える旨の声明が政府から発令された。

ベテランさんたちによれば、来週の予約はキャンセルになるんじゃないか、とのこと。

 

結局お客様の入りも悪く、あまり練習らしい練習はできなかった。

暇なかわりに溜めこんでいた疑問を、ベテランさんに吐き出せたからよかったが。

 

グラスを割る

 

ついにグラスを割ってしまう。

ディナーのラストオーダーの時間だったのが、不幸中の幸いだった。

というのも、目に見えないガラス片を除去するため、割った現場の近くは全部掃除しなければいけなくなるからだ。

もしランチのピークタイムにやっていたら、と思うと震える。

 

にしてもあっけなく割れちゃうんだな。

耐用年数の問題もあるとは思うけれど、ほんの軽い衝撃でパーンっと。

グラスを扱うときは、目の前のことだけに集中するように意識を変える。

 

割ってしまったとき、すぐにみんなが身の安全を確かめてくれたのが意外だった。

いままで暮らしていた環境だと、グラスを割ったことを責める人が多かったから。

 

大丈夫? 怪我してない?

怪我がないならよかった。

 

むしろ優しい言葉をかけられる方が動揺する。

そんな自分に気付いた瞬間、DVに依存しちゃう系の人とおんなじだと悟る。

 

傷つけられることに安心感を覚え、優しさを向けてくれる人からは申し訳なさのあまり、距離をとってしまう。

典型的な自己評価の低い人間なのだ。

でももう、そんな生き方はやめだ。

やめるために、好きなこと、やりたいことを突き詰めた結果、飲食へ進んだのではないか。

自分にはもったいないと思える人たちがいるこの職場を、大事にしたい。

 

引っ越し先の検討は働く前にしておけばよかったかも

 

そろそろ引っ越し先を決めなければならない。

家の契約を継続するかどうか、来月までに連絡する必要がある。

時期も時期だし、掘り出し物の物件はありそうだけど、いいところに住めるかどうか。

さすがに片道2時間はきつい、というか長い。

正直楽な生活ではないので、引っ越しに気をとられる毎日は絶対消耗する。

パッと見つかってくれないかな〜。

 

6日目

 

コロナによる打撃

 

「土日は外出を控えるように」

その声明を受けて、土日の業務が取りやめになる。

お店としては歓送迎会の時期的にも、売り上げが激減する大打撃を受けている。

個人的には勤務日数が減るのが痛いところ。

来月の固定費を捻出できるだろうか・・・。

 

コロナによる打撃は、シェフの生活にも影響を及ぼしている。

来月帰国する予定だったシェフが、飛行機に乗れるかどうかわからないと話していた。

休憩時間にはビデオ通話で家族とよく話しているので、傍目にも辛い状況だなと実感する。

早く、早くコロナが収束してくれればと思う。

 

商品知識がたりなすぎる悲しさ

 

商品知識がなさすぎて、全然説明できなかった。

・タンドリー料理はどれが辛いの?

・パクチーの入ってない料理はどれ?

・デザートはないの?

 

デザートは一瞬迷ったけど、回答はできた。

迷う必要なんてないから、ノータイムで答えられるようにしたい。

 

他の辛さやパクチーの質問は、全然ダメだった。

「次までにちゃんと答えられるようにしてください」

お酒が入ってたのもあるだろうけど、お客様から強めに指摘をいただく。

 

店側としては入って間もないし、と思うけれど、お客様からしてみれば私もプロの接客担当者だ。

もう、1つ1つ丁寧に覚えて、次に来たお客様を満足させるしかできない。

いまは何がわからないかもわからないのだから。

 

言葉の壁に打ちのめされる

 

ベテランさんの日本語がうまく聞き取れなくてバチバチしてしまう。

何度聞き直してもわからなくて、でも聞き直すしかできなくて、イライラさせてしまった。

ランチタイムで激混みしていた時間だったのもあって、余計にだったと思う。

 

反対にこちらが聞きたいことも、うまく伝わらなくて困惑させてしまう。

「言いたいことが全然わからない」といわれる。

 

どんな日本語を使えば、伝わるのだろう。

もっと簡単に伝えられる言い方がないか考えなきゃいけないし、相手に察してもらう言い方は改めないといけない。

反省。

 

グラブジャムン、再来

 

土日が休業になったので、お店の在庫も整理することに。

その流れで知らぬ間に、シェフたちがグラブジャムンを開けていて、私用に3個も用意してくれていた。

 

嬉しいけど・・・ありがたいけど・・・おいしいんだけど・・・

甘すぎてつらいし、苦しいんだよなぁ・・・

4日目の日記でも1個だけもらうようにしよう! と思っていた矢先だったのに。

 

シェフたちは3個一気に完食。

本当にペロリって感じ。

私は1個だけいただいて、残りは持ち帰ることにした。

 

 

プラスチックカップに入ってると、なんか芋系の練り物にしか見えないな・・・。

やっぱり、無理なく食べるグラブジャムンはおいしい。

 

スポンサーリンク

7日目

 

お客様が減り続ける

 

不要不急の外出を控えよう、との声明があってから客足がめっきり遠のいた。

声明があった日より前の客数の半分以下。

ウーバーイーツの注文も減っていたのは、現金を少しでも残そうとする心理が働いているのだろうか。

 

結局コロナが流行る前と比べると、1/4〜1/3ぐらいの売り上げだと思う。

お店側も従業員を持て余さないよう、全員のシフトが平等に減るようにシフトを組み直している。

私も何日か休みが増えそうだ。

 

ぽつりと湧いた違和感

 

本当にいい環境で働けてると思う。

優しい人ばかりで、萎縮することなく働けている。

 

ただ違和感があるとすれば、「私は優しいから」という人が多いところだ。

日本人スタッフにしろ、外国人スタッフにしろ。

 

経験上、甘い言葉を使って、明るい未来を信じさせてくる輩は碌な人間がいなかった。

弱みを握り、いざとなれば簡単に足元をすくう準備を常に整えている。

そんな人間ばかりだった。

 

いちいち人に対して疑心暗鬼になってしまう自分にも嫌気がさす。

 

いまは判断がつかないけど、でも答えはただ1つ。

信じたいから信じる、それだけ。

あとでややこしいことは考えればいい。

 

・・・そうやって、面倒な判断を先延ばしにしてるだけなのもわかってるけど。

 

←前の日記を読む

→次の日記を読む

 

未経験から挑戦!インド料理屋アルバイト体験日記まとめ