【宅浪】自宅浪人経験者が語る予備校へ行く8つのメリット

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私は大学受験のとき宅浪をした経験があります。

第一志望に受かって宅浪は成功したものの、やっぱり浪人した1年間は辛くて険しかったです。

 

1年の宅浪中のあいだ、1人きりで考え続けてたことがあります。

「予備校だったらこんなことで悩まなかったのに」、と。

 

私は予備校へ行くお金で勉強時間、安定した精神を買えると思っています。

これだけでも十分、予備校代の元をとれるといっても過言ではありません。

それに宅浪は博打というのが持論なので、石橋を叩くなら予備校へ行くべきです。

 

お金がなくって宅浪を選ぶなら、この記事を読んでみてどんなことに気を付けたらいいか考えてみてください。

 

時間を有効活用するために宅浪しよう、と思っている人は考えなおしてほしいです。

実は想像以上に宅浪は勉強だけに打ち込めるわけではないので。

 

今回は宅浪をしてみて、予備校に行けば悩まなかった問題を書き出します。

本当に予備校へ行かず1年間も頑張れるのかな、と自問してみてください。

 

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受験の話を理解してくれる人がいる

 

予備校生:勉強の悩みを共感できる人が身近にいてストレスを溜めにくい

宅浪生 :誰にも悩みを打ち明けられない状況が孤独感を誘う

 

予備校では受験という共通の悩みをもつ存在が身近にいて励みになります。

剰余の定理とかとっさに思いつかねーよとか、センター模試で群数列でてきて焦ったとか。

思わず吐き出したくなる「受験あるある」を笑いあって、乗り越える知恵を出しあえるのです。

 

宅浪は打ち明けたところで共感しあえる人が近くにいません。

模試であの問題はないよな、とか何気ない会話すら発せないのは思った以上に寂しいものです。

 

宅浪で話せる相手は家族や、大学生となった友人ぐらい。

 

年の近い兄弟がいるならまだしも、家族に相談したところで共感してもらうのは難しいです。

友人に話そうにも華々しい大学生活に水を差してよいのか、という葛藤もあります。

ジメついた宅浪生活を送っていると、必要以上に大学生活がキラキラして見えちゃうんですよね。

 

結局誰にも伝えられないまま、自分のなかに気持ちをグッと抑え込むように。

次第に誰に伝えても自分の苦しさなんてわかってもらえない、と思うようになって孤独感に拍車がかかっていきます。

 

受験への緊張感を維持できる

 

予備校生:ほかの予備校生、現役生から刺激をもらえる

宅浪生 :受験勉強がマンネリ化してダレる

 

予備校は外野からの刺激が多いので緊張感を維持できます。

春の部活動の引退、夏休み、二学期の始まり、など節目節目で現役生が増えてきたり。

他の人の模試の結果を小耳にはさんだり。

自習室でめちゃくちゃ勉強してる人を見かけたり。

 

宅浪はずっと1人きりなので緊張感に慣れちゃうんです。

しっかりスケジュール管理できていないと自分の勉強の進み具合もわからず、なあなあに毎日が過ぎていってしまいます。

今日3時間しか勉強できなかったけど明日頑張ればいいや、などと。

そこで自分の弱さを自分で律するところまで、宅浪はやらねばなりません。

 

最悪の場合、だらけすぎて勉強の習慣が途切れることも。

・刻一刻と受験日は近づいていく焦燥感

・ほかの受験生は確実に学力をつけているのに毎日勉強に手がつかないことへの自己嫌悪

 

勉強がストレスで逃げたはずなのに、勉強から逃げていることにもストレスを感じてしまって八方ふさがりになります。

こうなってしまうと相当苦しみながら自力で勉強の習慣を戻すか、潰れてしまうかの2択になってしまいますね。

すべて自分でコントロールしなければならないからこその辛さがあります。

 

 

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理解できない問題を教えてもらえる

 

予備校生:わからない問題を聞ける人がいる

宅浪生 :わからない問題で無駄に時間を使ってしまう

 

予備校だと講師や友達に質問できる一方、宅浪だと理解できない問題が出てくると詰みます。

難しい問題集をやってるならまだしも、基礎問題集を解いててわからないときが絶望的です。

特に数学で頻発しました。

 

答えを読んでもわからない。

ネットで検索してもピンとくる情報もない。

 

・・・やっぱり予備校へ行くべきだったんじゃないか、と不安でいっぱいになります。

基礎がわからない以上は先に進めないので、解答を何度も読んだり、ネットで調べたりして数時間が過ぎ去ることもしばしば。

結局わからないこともあって3日間悩み続けた問題もありました。

 

予備校だったらすぐ聞けて解決できたのに、と思いながら問題と格闘するのは苦しかったですね。

「苦悩する時間があったから思考力が鍛えられた」という発想は結果論。綺麗ごとにすぎません。

もし入試に落ちてたら、宅浪でわからない問題で躓いた時間でもっと勉強できていれば、と本気で宅浪したことを後悔したはずです。

 

記述式の問題の解答を添削してもらえる

 

予備校生:正しい添削を受けられて自分に足りない勉強がわかる

宅浪生 :自己添削すら正しくできているのかわからない

 

予備校では講師という受験のプロから添削してもらえます。

どういうミスをしたのか、何が今の自分に足りないのかを客観的にジャッジしてくれて、次にすべき勉強を迷いません。

 

でも宅浪なら自分で問題点の分析・改善方法の模索をする必要があります。

しかもそれが本当に正しい分析だったのかすら、わからないことが怖いですよね。

間違った分析をして、間違った勉強をやってしまい無駄に時間を使ってしまったら目も当てられません。

 

記述式などのレベルの高い問題集だと、今度は自己添削をうまくできない悩みが出てきます。

・正答例と自分の答えが全然違っているけど、何が原因でミスしたのかわからない

・何を勉強したら正答例に近い回答ができるようになるのかわからない

これらを分析するのも手探りなので、非常に時間がかかってしまうんですよね。

 

特に赤本といった解答例が不親切な過去問。

試験本番にどの教科でどれだけ点数を稼ぐか、なんて作戦を立てるのにも影響して宅浪は不利です。

 

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合格できるためのテキストや授業が用意されている

 

予備校生:カリキュラム通りにやっていれば合格できるので、勉強にだけ集中できる

宅浪生 :自分の勉強計画が合格への最短距離か、常に確認する必要がある

 

予備校は受験で合格するために最も効率のいい方法を用意してくれます。

予備校のテキストと講義が典型的で「ここに凝縮された知識を身につければ大丈夫だ」と安心して勉強にも取り組めるのです。

 

宅浪だと勉強する参考書を、志望校のレベルから逆算して選ばなければなりません。

ですが自分で選んだ参考書が本当に合格に必要なのか? もわからないので不安が付きまといます。

というのも自宅浪人の人がやらなければいけない参考書選びの手順は以下のとおりだからです。

 

1.志望校の問題の傾向を過去問から分析する

2.過去問を解いてみて自分に足りない学力を分析する

3.1と2を満たすと思う参考書を書店やネットで調べて購入する

4.参考書を解きながら「いま解いている参考書は1と2を満たす参考書か?」と志望校の過去問や模試をやって確認する

5-1.1と2を満たす参考書だと確信できたら必要なだけ参考書を網羅する → 1へ戻る

5-2.1と2を満たさない参考書であれば新しい参考書を買い直すべきか、1か2の足らない方を補える参考書を買うか吟味する → 3へ戻る

 

1と2は基礎学力がないと正しい分析すらできません。

「何がわからないのかわからない」ぐらい基礎が欠けている状態だと厳しいですね。

 

3は市販されている参考書は大量にあるので、取捨選択だけでも相当な時間がかかります。

ゆえに買った参考書が志望校にあった参考書かどうか、も4のように自分で解きながら判断する必要があります。

 

一番怖いのが5で判断を誤ることです。

・本当はやる意味のない参考書なのに解き進めてしまう(5-1)

・やるべき参考書なのに早合点して別の参考書をやってしまう(5-2)

1~4のどれか1つでもミスがあると起こってしまいます。

 

志望校の傾向を掴んで、今の自分が受かるために必要な勉強量を見定めて、一番勉強効率のいい問題集を見つけて、初めて合格に繋がる勉強に取り掛かれるのです。

このように宅浪は勉強するまでに時間がかかるのと、勉強を始めてからも「この勉強は本当に合格のために必要なのだろうか」と疑い続けないといけません。

意外と勉強にだけ集中できるわけではないとわかるはずです。

 

新旧、様々な大学の過去問が揃ってる

 

予備校生:古い過去問や、他大学の過去問がそろっている

宅浪生 :自力では古い過去問が手に入りにくい

 

予備校では過去問が大量に揃っています。これは本当にメリットです。

受験勉強はいかに志望校の問題に慣れるかが鉄則で、過去問を解くほど効果があります。

過去問に慣れさえすれば半分合格に手が届くぐらいです。

 

宅浪は時間に融通が利くのを活かして、大量の問題演習をやらないと予備校の受験生と差が付きません。

予備校だと志望校ごとにたまっているノウハウから作ったテキストがあるので、質のいい学習ができるからですね。

宅浪で差をつけるなら量の学習が手っ取り早く、過去問の演習量もかなりの数が必要です。

 

しかし古い過去問は店頭にはまったくありません。

通販で買うにしても量が少なく、10数年分も用意できないことも。

特に国立二次の後期試験の過去問は数がありませんね。

 

でも予備校なら新しいものから古いものまで、有名どころの過去問はだいたい揃ってます。

志望校以外の過去問もたくさんあるので、出題傾向が近い大学の問題を腕試しで解けて試験問題にどんどん慣れられます。

宅浪だからこそ過去問が必要なのに、予備校ならばそれらが十全に揃っているというジレンマがありますね。

 

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受験に関する情報を調べる時間をなくせる

 

予備校生:情報は予備校側が全部仕入れてくれる

宅浪生 :受験の傾向を自分で調べないといけない

 

予備校は何もしなくても受験の情報をすべて教えてもらえます。

宅浪だと全部自分で調べないといけません。

 

受験は志望校の情報収集も重要です。

というのも受験科目が変わったり、定員が増減したり、願書の出願日が早まったりするのはよくあるから。

 

私はセンター利用で出願しようとしていた大学の受験方式がなくなるハプニングに見舞われました。

運よく早い段階で気付けたので、センター試験の科目ごとの勉強比率を変えられて事なきを得られましたね。

でも受験勉強しつくした後で気付いていたら、と思うと無駄な勉強に時間を割いていたことになるので本当にヒヤヒヤします。

 

自分から積極的に、しかも定期的に情報をとりにいかないといけないため、時間もかなり使ってしまいますね。

 

模試などの面倒な手続きをしてもらえる

 

予備校生:模試の手続きをやってもらえる

宅浪生 :模試は申し込み、振込までやらないといけない

 

予備校なら所属している予備校の模試だと手続きなしで受けられます。

予備校代の内訳に模試代も含まれているからですね。

 

宅浪では募集時期になったらネットで応募して、料金を振り込む必要があります。

自分の学力を客観視するためにも模試が必要で、応募しない選択肢はないのです。

 

もし忘れることがあれば模試という大切なアウトプットの機会が失われてしまいます。

模試の採点結果を使って、今後の受験勉強の作戦会議ができなくなってしまうので勉強効率が落ちかねません。

 

宅浪は勉強以外の事務処理もこなさねばなりません。

細かい場面でも予備校は「勉強に集中させてもらえる環境」が整っているなと感じます。

 

まとめ:宅浪でも意外と勉強以外の時間が削られる

 

まとめ

・同じ苦しい気持ちを共有できるのでストレスを感じにくい

・周囲の存在が刺激になるので自然とやる気になれる

・問題の答えを理解するための時間をなくせる

・自分に足りない学力を模索する必要がない

・予備校の自前のテキストがあるので参考書選びで悩まなくて済む

・過去問が豊富にあって自由に使い倒せる

・受験や模試の情報を自分で取りにいかなくてよい

 

以上を読んでみて気付くことはないでしょうか。

 

宅浪でも意外と勉強以外の時間がとられることです。

わからない問題で必要以上に唸ったり、勉強をするための情報を集める「勉強していない」時間はかなりあります。

 

それでも宅浪を選ぶ! のであれば、夏期講習・冬期講習への申し込みをおすすめします。

なぜなら合法的に予備校内のものを使用できるからです。

コピーできるなら使えそうな過去問は全部コピーしてもいいし、予備校内の人に受験の情報を聞いてもいいし、講師に添削してもらってもいいし。

 

ハイブリッドで浪人する選択も視野にいれながらやってみてくださいね。

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