この記事を読んでいて、宅浪をしようか悩んでいるあなたにお伝えしたいことがあります。
「できるなら宅浪は避けたほうが無難だよ」
なぜ出鼻をくじくような意地悪をするかというと、宅浪は博打だと思うからです。
宅浪を成功できたからこそ余計に。
私はいろんな要因がかみ合ってくれたおかげで『運よく合格できた』という自覚のほうが強いのです。
実力があったって運がなければ無意味です。残念ながら。
では最初になぜ運が合格に絡むのか? を解説します。
次に運が良かったと思う要因を3つ挙げて、宅浪の難しさを考えていきましょう。
場合によっては宅浪以外の道を検討してみてください。
スポンサーリンク
宅浪はすべてが手探りなので博打に近い
![](https://abecobe-avecnous.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
宅浪は勉強する、しないの判断を全部自分で決めなければなりません。
ここでの判断を間違うと、いくら勉強しようが合格できないから博打に近いんですよね。
そのくせして宅浪は、自己判断を下す場面がたくさんあります。
まず初めの勉強スケジュールを組む段階でも、やる勉強とやらない勉強をわけるじゃないですか。
・志望大学は英文解釈力よりも多読力を鍛えたほうが得点できる、など。
それによっぽど順調でない限りスケジュールは押しちゃいます。
なので当初やる予定だった勉強の取捨選択もする必要があるんですよね。
・知らない英熟語だらけで多読の勉強にならないから、多読の時間を削ってでも完成させよう、など。
このように自己判断を迫られる場面が宅浪には多々あります。
それだけ合格へ軌道修正できるチャンスでもあり、合格から遠ざかるリスクでもあるのです。
・実は志望校の英熟語は初歩レベルしか出なく、参考書を解くための英熟語の勉強になっていた。
・実は英語に時間を割きすぎるより、社会科目を勉強したほうが得点効率がよかった。
例のように無駄な勉強をしたり、必要な勉強が足りなかったり、というのは意外とやりがち。
熱中するあまり視野が狭くなってしまうからですね。
そのため宅浪の成功理由を考えても、運が良かったからとしか考えられませんでした。
ちょうど噛み合った歯車が連動して回るみたいに、積み上げた勉強のどれもが重要だったなと感じます。
本当にどこかの判断や選択が1つ違っていたら、それだけで落ちていたかもしれないと。
そして間違った判断を直してくれる人は自分だけだし、最悪気付かずに受験を迎えるかもしれません。
なのにほとんどの判断を手探りでしないといけない。
できるのは何度も判断をして成功と失敗を経験し、より正確な判断へつなげることだけ。
それも本当に正確な判断かは、誰もわからないのです。
やるまで結果がどう転ぶかわからない。
勝てば大当たり。負ければ大損。
もちろん負ける確率のほうが圧倒的に高い。
だから宅浪は1年間を賭けた博打だ、と考えているのです。
もし予備校なら、予備校のチューターや先生の意見をもらえます。
それに予備校も合格への道のりを、テキストや授業で用意してくれているじゃないですか。
なので金銭的な問題がないなら、予備校のほうが運要素が少なくて精神衛生も良いです。
運が良かったと思う3つの要因
ここを読んでいるということは、宅浪のリスクも受け入れて頑張ろうとお考えのことでしょう。
私は宅浪するにあたって、以下のことに恵まれました。
・志望校が独学でも勉強しやすかった
・独自の勉強法を編み出せた
・ぼっち=宅浪が自分にはあってた
ではそれぞれの解説をしていきます。
スポンサーリンク
志望校が独学でも勉強しやすかった
志望校の難易度が低く、基礎レベルの学力でごまかせたから宅浪でも合格できました。
よってさらに思考力を必要とする、旧帝大クラスや早慶上智レベルの宅浪は大変だと思われます。
理由は自己添削する技術やセンスが必要だからです。
自己添削の技術やセンスは添削された経験があるほど高くなります。
自分の失点のくせを知れたり、添削者の視点を吸収したりできるからです。
そのため添削された経験のない方は、0から自己添削技術やセンスを身につけねばなりません。
Z会を使用して添削を受けるのも手ですが、いかんせん難しいのでオーバーワークになる懸念もあります。
Z会に手を焼くより前に固めるべき基礎を疎かにしてはいけませんよね。
私はというと添削経験もなく、Z会も挫折した質です。
Z会に時間をかけすぎてほかの参考書のペースが落ちてしまったから。
なのである意味、受験を終始自己流の添削スキルで戦っていたんですね。我ながら怖すぎる。
それでも受かれたのが運が良かった理由の1つですね。
このように多少粗削りな勉強でも合格できる大学だと、宅浪成功率もあげられます。
添削もたくさん受けた経験があるなど、十分な下地がある方はガンガン上を目指しちゃってください。
Z会もちょうどよい歯ごたえで使いこなせるはずなので、ぜひ検討してみてください。
独自の勉強法を編み出せた
勉強方法を修正するために、正しい方向にPDCAを回せたから合格できましたね。
おかげで自分にあう勉強が身について効率が爆増しました。
PDCAとは、Plan・Do・Check・Actionの頭文字を取った言葉のこと。
計画→実行→確認→改善→計画・・・を繰り返し、業務の効率化を狙う1つの工夫です。
この一連の流れを、PDCAを回すといったりする。
ですが慣れがたりない最初のうちは、勘にも頼ってPDCAを回す必要があります。
そのなんとなくの勘もうまく働いたから合格にまっすぐ進めました。
・勉強の取捨選択
・スケジュールの見直し
・参考書選び
など勘で下した判断は挙げればきりがありません。
なのでPDCAを回してきちんと分析するうちに、後から違和感を覚えて辞めた勉強もたくさんあります。
最終的には自分の勉強法を形にできたのは、幸運なことでしたね。
もし自分だけの勉強法を身につけたい! と思うなら、とにかく行動しまくるしかありません。
成功や失敗のサンプルがないとPDCA自体が回せないので。
実際にやっていくと『この勉強法行ける!』って手ごたえが掴める瞬間がきます。それまで我慢、我慢。
突然ですがアフリカの雨ごいをする部族をご存じでしょうか。
アフリカの部族が雨ごいの踊りをすると100%雨を呼べるのですが、理由は雨が降るまで踊り続けるから。
つまり失敗しない人は、成功するまでやり続けた人でもあります。
成功する方法や失敗しない方法を調べるのも大事ですが、肝心なのは自分が勉強すること。お忘れなきよう。
スポンサーリンク
ぼっちが自分にあってた
私はぼっちでも全然平気な人間だったから、宅浪と相性がぴったりでとても運が良かったのです。(血涙)
でも事実、私は人と会うのがストレスになっていました。
ストレスまではいかなくても、かなりの気力を使ってしまって疲れる性格だったのです。
不要なエネルギーを使わずに勉強できる宅浪は、自分にとっては有利な戦略でした。
とはいっても最初っから、私がぼっち耐性のある人間だと気付いていたわけではありません。
いままでの生活では学校に行くのが当たり前で、誰かと会うのが普通でした。
なので宅浪当初は、誰とも会わない人生史上最大の異常な生活に苦しみましたね。
でも次第に心が楽になり、体調も良くなっていたんですよ。
そこではじめてぼっち体質に気付けました。
結局は宅浪をしてみないと、ぼっちで大丈夫かどうかわからないのです。
ちなみに現在の私は1人暮らしをしていて、1ヶ月で誰ともしゃべらないこともあります。
でも苦じゃないんですよね。生粋のぼっち気質だったわけです。悲しい。
自宅浪人では必要以上のかかわりがなくなって、逆に楽になれた。
そんな自分は金銭的に予備校は行けなかったんですね。
もう宅浪しか選択がなかったことも、また運がよかったといえる根拠です。
宅浪はしたくても、ここまで孤独に耐えられるか不安な方もいるのでは。
そんなときは宅浪と予備校をハイブリッドで利用するのもアリ。
・夏期講習、冬期講習のみ利用する
・宅浪がダメだったら予備校に秋入学する
自分にとってちょうどいい対人関係の距離感はなにか? を考えれば難しくはありません。
ご自身の心が悲鳴をあげないよう、十分気を遣ってあげてくださいね。
まとめ:なにがなんでも成功させる気概がないと宅浪は厳しい
・宅浪は博打なのでおすすめしない
→正確かもわからない自分の判断に頼って勉強するしかないから
・宅浪で難関校を目指すのは難しい
→自己添削をするための経験値がないときつい
・自分の勉強法が身につくまで試行錯誤しよう
・孤独に蝕まれないほどの人との距離感を保とう
宅浪を選ぶなら、「宅浪を選んだ自分の選択を正解にする」ぐらいの意気ごみがほしいです。
仮にいまは意気ごみがあったとしても、1ヶ月後、2ヶ月後、半年後はどうだろうか、と考えてみてください。
ずっと同じモチベーションを保てられますか?
相当熱意をもって勉強している方以外は難しいのです。
どんなに人間が怠け者であるかなんて、あなた自身もよく分かっているはず。
選べるなら悪いことはいわないので、宅浪はやめましょう。
それでも宅浪を選ぶなら。
それでも宅浪しか選べないなら。
成功を勝ち取るまで試行回数を増やすしかありません。
そしてどんな失敗も受け入れて血肉にする。
自分で選んだ道で後悔しないために、なりふり構わず頑張れる人が物をいいます。
当ブログではそのお手伝いができるよう、私の宅浪時代のノウハウを余すことなく残しました。
活かすところは活かし、捨てるところは捨てて、次の春に「宅浪して正解だった」といえるよう願っています!
▼ 無料で教材の中身を確かめる ▼
![](https://abecobe-avecnous.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![](https://abecobe-avecnous.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)