自宅浪人の勉強法は復習を中心に『1』を確実に積み上げよう

自宅浪人の勉強法は復習を中心に『1』を確実に積み上げよう 勉強法




 

宅浪ってどう勉強したらいいか不安ですよね。

私も自宅浪人をはじめた当初は、「本当にこのやり方でいいのかな」と思いながら勉強していました。

 

そう考えながら勉強法を試行錯誤した結果、復習を徹底的にやる勉強法にたどり着きました。

復習をやりこむことで揺るがない基礎を固めてしまおう、という魂胆です。

 

ではどれほど徹底するかというと、学んだことを最低7回は復習します。

 

もちろん闇雲にやっているわけではなく、科学的な根拠をもって7回なのです。

(実は科学的な根拠がなかったことは後述します・・・)

覚えの悪いものは10回も復習したこともありますね。

 

この勉強法によって宅浪でも、現役のときの第一志望だった上位駅弁大学に受かることができました

二次試験では国語・数学・英語の筆記でしたが無事に通りましたね。

センター試験も5教科7科目を7割から8割まであげられました。

 

浪人しても現役のころと成績が横ばいになる人のほうが多い、といわれるなかで宅浪でも成績をあげられたのはうれしかったです。

 

とはいっても復習中心の勉強法が一番効率的か? と聞かれれば、正直なところ「?」です。

ですが確実に知識を身につけられる方法なので、現役のときに基礎を固めきれなかった人は成績をあげられるはずです。

 

私自身は要領がよくなかったですし、1から1学べたら上出来ぐらいの人間だったので、復習に時間をかけすぎるぐらいの泥臭い勉強法があっていましたね。

逆にいえば復習中心の勉強ならセンターも7科目8割、駅弁程度の大学の2次試験なら突破できちゃいます。

 

もし私と同じように「物覚えが悪い」「理解力がない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

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エビングハウスの忘却曲線に則った復習計画

 

復習を7回やる、といった根拠が『エビングハウスの忘却曲線』です。

人が何かを学習したとき、左下に張り出した反比例のグラフ状に記憶率が落ちてしまう、という理論ですね。

 

なので『エビングハウスの忘却曲線』に則って、私は以下のように復習しました。

当日の夜、1日後、3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後(受験直前)

 

じゃあみなさんも試してください! といいたいところですが・・・

 

私は今の今まで『エビングハウスの忘却曲線』について、誤った解説を参考にしていたようなのです。

私の解釈

学習したあと・・・

・20分後には42%の学習内容を忘れる

・1時間後には56%の学習内容を忘れる

 

てっきり忘却率の話だと思っていましたが、実際は違います。

正しい解釈

学習したときの労力を100とすると・・・

・20分後には42の労力で学習内容を思い出せる

・1時間後には56の労力で学習内容を思い出せる

というお話しだったようです。

 

・・・まぁ現実に私は合格できたので7回復習することは有効なんですよ!私が生き証人です!

 

実際に7回復習しようが覚えられないものは覚えられませんでした。

でも裏を返せば「わからないものがわかる」ので悪いことじゃないんですよ。

 

受験当日も「わからなかったやつだけ直前に復習すれば完璧!」と思って落ち着いて臨めました。

試験前もどっしりと構えられましたのは何度も復習したおかげですね。

 

さすがに試験監督の大学教授にあだ名をつけて遊んでいたのは緊張感がなさすぎでしたが。笑

なので7回復習するのは・・・やっぱりおすすめです。

 

復習中心だと精神的に安定する

 

とはいっても復習を7回してまで基礎固めするのは無駄じゃない? という気持ちもわかります。

なぜそこまで基礎固めにこだわるかというと、受験の直前期に基礎が抜けてしまうのを防ぐためです。

 

受験勉強の流れとして基礎固めは春から夏までに行いますよね。

夏休みごろから問題演習と過去問をやりこみ、冬に総仕上げするのが鉄板です。

 

ですが基礎も定期的に学び直さないと忘れてしまいます。

なので問題演習や過去問をやる効率が落ちる心配があります。

 

最悪の場合は受験の直前に基礎があやふやになってしまって、あわてて参考書をひっくり返すはめにも。

 

本命の受験が2週間後に控えているのに基礎を確認し、しかも焦りでなにも身につかない・・・

きっと浪人されたあなたにも身に覚えがあるはずです。

 

半年前にあれだけ基礎固めしたのになんで頭に入ってないの?

じゃあいつの勉強からやり直したらいいの? ・・・まさか半年前まで全部??? という浦島太郎状態が一番怖いのです。

 

学んだことを確実に1つずつ積み上げていけば、わからない問題と出くわしたときにも基礎に戻って勉強すべきところが明確です。

原因がはっきりさせられるので変に焦ることはなくなります。

 

それに復習すればするほど、当然覚えられることも増えていきます。

毎日着実に一歩成長できている、と肌で実感できるので自信がつきますね。

 

少なくとも「自分は全然頭よくなってない」と根拠のない不安に襲われて勉強に手がつかないことはなくなりました。

 

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数学や物理などの思考を試す科目でも有効

 

勘のいい方はお気づきかもしれませんが、復習を中心にした学習は暗記物には鬼に金棒です。

なら数学、物理といった思考力を試される科目は使えないじゃん! と思いますよね。

 

「理数科目は理解するものであって、暗記するのは間違っている」といわれることもあってか、暗記に抵抗を持ちがちです。

もちろん理解できるなら一番です。

理解したうえで、理解できた過程を復習できたら忘れようがありません。

 

問題は理解できなかったときです。

宅浪だとやろうと思えば、理解するまで無限に時間を使うことだってできちゃいます。

 

悲しいことに勉強していると、理解すらできない問題ってあるんですよ。

よくもわるくも宅浪は時間を好きに使えます。

なのでわからない設問に何十時間もかけられてしまいます。

 

でも待ってください。

あなたの目的は合格することであって、目の前の問題を理解することではありませんよね。

 

なら答えも暗記する勢いで復習してしまいましょう。これには2つの理由があります。

1.全体の得点率をあげるほうを優先すべきだから

2.あとから理解が追いつくこともあるから

 

特に2が重要です。

いったん答えも覚えてしまえば、問題と答えが結びつかないことに脳みそが引っかかり続けます。

ふとしたときにも「なぜあの答えなのだろう?」と考えるんですよね。

 

するとあるとき問題と答えが結びつく瞬間がやってきます。

私は3ヶ月後に急にひらめいて理解できた数学の問題もありました。

 

理解を後回しにするあいだに数学の経験値がたまったからでしょうかね。

強敵は倒せるようになるまでスライムでレベル上げ、みたいな感覚です。

 

別に理解が先でも暗記が先でもいいじゃないですか。ね?

 

受験後半になるほどつらい

 

復習による勉強法についてメリットを語ってきましたが、正直めちゃくちゃつらい勉強法です。

なぜなら勉強した日付が進むほど、1日に復習しないといけないことが雪だるま式に増えてしまうからです。

 

受験勉強をはじめて半年もたつと、

・今日勉強したこと

・昨日勉強したこと

・3日前に勉強したこと

・1週間前に勉強したこと

・1ヶ月前に勉強したこと

・3ヶ月前に勉強したこと

・6ヶ月前に勉強したこと

これら全部を復習しないといけません。

実質1週間分の復習を1日で。考えたくありませんね。

 

とはいっても長期記憶に移った知識ほど、復習で楽に思い出せるので想像よりはきつくはありません。

むしろ初めからガチで理解したり覚えたりしないと、長期記憶になっていない知識ばかりが増えて詰みます。

 

なのでどうせあとから復習するし、と手を抜くと痛い目をみます。

 

一見デメリットにも感じますが、裏のメリットももちろんあります。

それは学習の習慣が途切れないことです。

 

復習をいったん止めてしまうと、次の日に復習する内容のしわ寄せがいきます。

さすがに面倒ですよね。1日で2週間分の学びの復習なんて、やりたい人はいるのでしょうか。

 

なので億劫なときでも、自然と机に向かえちゃいます。

意思が弱いなと思う方でも、勉強しなかったときの面倒くささが勝つので強制的に受験勉強できますよ。

 

ここまでこの勉強法はキツイとお伝えしましたが、実際にやってみないと自分にとってキツイかどうかはわかりません。

まずはやってみて、手ごたえがあったら続けてみましょう。行動なくしてはなにも得られないからです。

 

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まとめ:楽な勉強法ではないけれど、確実に合格へ近付ける

 

まとめ

・要領や理解力に自信がなくても力がつく勉強法

→わからないところがわかる復習方法だから

・1つずつ身につけた実感をもてるので精神的に安定する

・わからない問題もわからないままになりにくい

・勉強の習慣が途切れにくい

 

自分でいうのも難ですが、楽な勉強とはいいがたいです。

ですが誰にでも確実に学力を身につけられる学習法なのは間違いありません。

 

本命の受験の1週間前に、今までにやったすべての勉強の復習をすると盤石。

それに参考書を1冊、隅から隅まで身につけた! と思える感覚は自信にもなりますし、気持ちもいいものです。

 

ぼろぼろになった単語王、頻出英文法・語法問題1000、黄チャートⅠAⅡBを、受験本番のお守りがわりにもっていったのが懐かしい・・・

 

忘却曲線を意識した復習は、暗記科目だけ、センターで使う科目だけ、というふうにハイブリッドで使っても問題はありません。

自分にあった勉強法にうまく適応させてみてくださいね。

 

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