初心者におすすめ!短歌の作り方、読み方、楽しみ方を学べる本『はじめてのやさしい短歌のつくりかた』

短歌




 

短歌、ちょっと興味あるんだけど何から手を付けたらいいかわからない・・・

入門書のハードルが高くて挫折しちゃった・・・

何首か読んでみたけど、どう楽しんだらよいかわからなかった・・・

という方々、いらっしゃるのではないでしょうか

 

そんな右も左もわからない、本当の初心者におすすめしたいのがはじめてのやさしい短歌のつくりかたです

 

 

初心者向けだし本格的なことは書いてないんじゃないの? と思うかもしれません

ですがA5サイズで143ページあるので入門書にしては結構骨太な内容になっています

またポップ過ぎず硬すぎないレイアウトで、サイズとページ数の割にはさらりと読み進められます

なので教科書とか学術書っぽい本が好き、という方にはあまりおすすめできないですね

こだわりがないのであれば初心者にはもちろんのこと、すでに歌を作り始めている方、基礎を確認したい方にもおすすめできるんじゃないかと思います!

 

ここではなぜこの本をすすめるのか、まだ短歌を学び始めて間もない自分が感じた5つの良い点をお伝えします

5つのおすすめポイント

・視覚的に読みやすい

・短歌の読み方、楽しみ方を学べる

・有名短歌を広く学べる

・学習の区切りが短いので楽に読める

・短歌に関するコラムが充実している

 

こんな良い点があったからこそ、いままで以上に短歌の魅力に気付くことができましたし、実際に短歌を作っていても楽しいです

ではそれぞれ、どういった理由で良かったのか見ていきます!

 

『はじめてのやさしい短歌のつくりかた』をすすめる5つの理由

 

ここですすめる理由に挙げたものは実際に読んでみて、とてもよかった! と思ったものです

では個別にどうよかったのかを見ていきましょう

 

視覚的にとても読みやすい

 

文章が用途ごとに3つに色分けされていて読みやすかったです

短歌、歌作りについて書かれている文章は黒色

短歌の歌の意味が書かれている文章はこげ茶色

破線や記号、要点が書かれている文章は朱色

 

このように最小限で派手すぎない色使いで、本を開いたときにどこに何が書かれているのがすぐにわかるんですよね

教科書みたいに黒文字ばかりで構成された入門書よりも、全体の色の配置から先を予測できたことが読みやすさに繋がっていたと感じます

 

短歌の読み方、楽しみ方を学べる

 

短歌の作り方を踏まえたうえで、読み方、楽しみ方を知ることができたのが一番の学びでした

この本の構成は、有名短歌を例にして短歌の作り方を解説していく流れになっています

そのときに例として挙げた短歌を、著者はどう解釈したかの解説も挟まれています

 

これによって、この短歌全然よくわからない・・・ ということがなくなっていきました

それは今まで知らなかった、短歌の読み方、楽しみ方を知ることができたからです

この短歌は情景を味わう歌なのか、これは短歌を作った人の状況を踏まえたうえで味わう歌なのか、この歌は別の解釈もできるのか、こうした技法を踏まえて楽しむ歌なのか、などと短歌の味わい方を学べました

 

よくよく考えてみればあらゆることに共通していますが、楽しみ方も学習していくものですよね

お酒だって初めはまずくても、暑い日に飲む、疲れてるときに飲む、油ものと合わせて飲む、みたいに美味しさを学習するところから始まったはずです

たまたま短歌は日本語で比較的日常に近いものであるために、楽しみ方を学習するプロセスが抜けがちだったと実感しています

短歌を作る気はないけど鑑賞できるようになりたい! という方にも短歌の読み方、楽しみ方を知ることができるのでおすすめしたいです

 

 

有名短歌を広く学べる

 

先述したように、有名短歌を例にして短歌の作り方を学ぶという本の構成上、様々な短歌が収録されています

これらを知り、さらに解説と合わせて解釈を深めることによって、短歌の雑誌がグッと読みやすくなりました

 

雑誌などの短歌に関するエッセイやコラムでは、有名短歌を引用した文章が多くありますよね

やはり引用されるだけあって、優れた技法や表現が使われているので例として使われるなど、一種の一般教養的な扱いを受けていることもしばしばあります

そうした有名短歌の多くがこの本に収録されているので、有名短歌への予備知識を蓄えることができます

なのでエッセイやコラムで知っている有名短歌が出てきたとき、筆者と自分との短歌の読み方を比べたりできて、短歌の世界をもっと親しめるようになれました

バクテリオファージ
この短歌、本で見たやつだ!
ハリネズミ
知ってる短歌がのってるのを見つけるだけでも、なんだか楽しいし嬉しいよね

 

学習項目の区切りが短いので楽に読み進められる

 

1つの学習項目ごとに2~4ページの解説が入るので、細切れに勉強しやすいです

また学習項目は1つごとに完結するように作られています

なので知りたいところからかいつまんで読んでも、全部すっきり理解することができます

 

解説が長かったり、前の章を踏まえて解説が進んだりする構成になっていると、全部理解するにはまとまった時間で一気に読む必要がありますよね

そうでないと日をまたいで続きから読み直したとき、忘れてしまった部分を思い出すために前ページを読み返す・・・なんてことにもなりがちです

結局内容はいくら読んでも頭に入ってこず、本の内容そのものに苦手意識を持ってしまうことって結構経験あるんじゃないでしょうか

ハリネズミ
哲学書や論文読んでるとき、主語や前提がわからなくなってよく迷子になっちゃってたの思い出すなぁ

そのパターンで短歌に苦手意識を持ってしまうのはもったいないですよね。せっかく興味を持ったことですし

バクテリオファージ
そもそもまとまった読書の時間を作ること自体が難しいですよね

ですがこの本は区切りが短いので、本のペースにこちらが合わせるのではなく、自分のペースに本が合わせてくれます

なので適度に気を抜いて読めるし、読む時間が細切れにしかとれなくても最後まで読み切れる本だといえます

バクテリオファージ
一週間同じところしか読んでない、なんてことになりにくい!

 

短歌に関する疑問を先取りしたコラムがためになる

 

実際に短歌を作っていくと「もっとうまくなりたい!」「短歌についてよく知りたい!」と思うかもしれません

そういった短歌に興味を持ってくれた読者向けに、以下の疑問に答えるようなコラムが用意されています

・短歌を作るには何を勉強したら、何を揃えたらよいのだろうか

・短歌を投稿したり、批評しあったり、添削を受けたりしてみたい

・短歌の歴史ってどう動いてきたのかな

 

実際に著者の方がおすすめしている本だったり、短歌を学ぶ場には何があるのかだったり、短歌に興味を深めた先の道筋も示してくれています

また短歌をつくるときに著者が意識していることなど、著者の顔がところどころに見えるので本を読み進めるのがより楽しくなります

 

まとめ:短歌の導入本として最適

 

まとめ

・絶妙な色合いでシンプルさと読みやすさを両立している

・作り方だけでなく、短歌の読み方、楽しみ方も学べる

・短歌に関連する雑誌なども読みやすくなる

・自分のペースで好きなように読める

・短歌に興味を持った先の疑問を先取りして解説してくれる

 

以上が実際に一冊を読み通して、この本を買ってよかったなと思ったところになります

特にレイアウトや構成が読むハードルをぐぐっと下げてくれているので、わからないことだらけの初心者でも楽々読めちゃいます

そうした点が導入本としてとてもいいなと感じました

楽しめるようになれれば嫌いになる確率も落ちますし、後に繋がるのかなとも思いました

 

個人的には短歌の読み方、楽しみ方を学べた点が一番の収穫でした

自分の視野が広がっていくのがとても楽しかったです

 

また、自分はなによりもこの本の装丁が大好きです

華やかすぎず、かといって伝統っぽさを押し出しすぎていない感じ。短歌の不思議さや暖かさをかもす雰囲気の装丁がとても好みでした

 

というのも裏路地をのぞいたり秘密基地を探したりするような、日常からちょっとそれてみたときのふわふわしてわくわくする不思議な感覚がこの装丁を目にするたびに味わえたんです

 

そんな感覚のまま短歌という世界に純粋に浸ることができて、短歌を学ぶというよりも楽しんだり遊んだりするような意識で読み進めることができました

手に取るたびに楽しくなる、そんな本だなと思います!