ぬか漬けをしたい! と思ったとき、まず悩んでしまうのが容器選びじゃないでしょうか。
毎日手入れをするものだし、使いやすいものがいい。
・・・いやいや。毎日手入れするからこそ、見た目が気に入ったものにすべきかな。
育てれば何年もお付き合いすることになる、ぬか床。せっかくなら納得のいく容器にしたいですよね。
ぬか漬けを始めて2年目の私がおすすめしたいのは、四角いホーローのぬか漬け容器です。
なんといっても、このきれいな見た目ですよ。
正直ホーローってちょっぴり値が張って、買うには敷居が高かったんです。
どうせ飽きちゃったら無駄になるし。いろいろデメリットもあるみたいだし、どうしようかなと。
でもいまは胸をはって買ってよかったといえます。
やっぱり「いいな」と直観的に思ったものは、使ってて楽しい!
楽しいと思えたからこそ、お手入れも欠かさずやれました。
おかげで1年たった今も、ぬか床は生存し続けています。笑
今回ご紹介するのは以下の2つです。
・ホーローの四角い容器をおすすめする2つの理由
・おすすめできない2つの理由
おすすめできない理由で挙げる内容は、私もホーロー容器を買うにあたって悩んだポイントでした。
でも1年使ったいまは「あまり気にするほどでもなかったな」と感じています。
なにより使いやすく、きれいな見た目が好きだから愛用していますね。
ではこれらのメリット・デメリットの理由を個別に解説していきます!
目次
スポンサーリンク
ホーローの四角い容器をすすめるメリット2つ
おすすめの理由は以下の2つです。
・見た目がスタイリッシュ
→キッチンの雰囲気になじみやすい
・形が四角い
→収納しやすく、冷蔵庫にも入れやすい
見た目がスタイリッシュなので部屋になじみやすい
ホーロー容器だと、キッチンの統一感を崩さずに活かせちゃいます。
というのも実際に家に置いてみると、思った以上に大きくて存在感があるんですよね。
なのでぬか床を作ったあとに、置き場所に悩みがち。
理想の置き場所と理由は以下の通りです。
・ぬか床のお手入れをしやすい場所
→かき混ぜたり食材を入れたりする際に、ぬかがこぼれても楽に掃除するため
・目に見える持ち運びが楽な場所
→できる限り毎日お手入れはしたいので、すぐ手に届くところだと面倒になりにくいため
これらが揃うのはキッチンの近くなので、取り出しやすい場所に置くことになるかと思います。
もしプラスチック容器だったらぬかが透けて見えるし、茶色い丸い形の容器だとキッチンと調和させるのは難しかったですね。
そんなときにホーロー容器だと、迷いなく棚のちょっとしたスペースに置けちゃうんです。
色も白系のものが多いので部屋の統一感を崩さず、むしろなじんでくれるので置き場所の選択肢も広がりますよ。
部屋全体の雰囲気を壊したくない! というおしゃれさんにおすすめです。
目立つのを逆手にとって、お部屋のワンポイントにしてしまうのもかわいいですね。
形が四角いので収納しやすく、冷蔵庫にも入れやすい
丸い形の容器と比べると、四角い形のほうがしまいやすくて便利です。
特に冷蔵庫にしまいやすいのがポイント。
冷蔵庫自体が四角い形なこともあり、丸い形の容器だとデッドスペースができがちです。
容器が四角ければ、タッパーと並べたり重ねたりできて省スペースになります。
なぜここまで冷蔵庫にこだわるかというと、お手入れが劇的に楽になるからです。
冷えたぬか床は発酵のスピードが遅くなり、毎日かき混ぜなくてもぬかの良い状態を保てます。かき混ぜる頻度としては、2日に1回かきまぜる程度でしょうか。
なので毎日お手入れできる自信がなくても、カビさせずに済みます。
またぬか床を育てるうえでの問題として、旅行や帰省などの長期間家を空けるときの悩みがあります。
さすがに旅行や帰省先までぬか床を持ってはいけないじゃないですか。
そんなときに冷蔵庫へつっこんで、発酵速度を抑えてもらうのです。
自分は過去に帰省したとき、1週間冷蔵庫にぬかを放置したことがあります。
結果的に悪臭もカビもまったくせず、無事でした。
そういったときでも容器が四角いと、冷蔵庫に容器ごと入れて楽に出かけられていいんですよね。
もちろんホーローなら臭いが漏れないので、冷蔵庫内が臭くなる心配もありません。
ずぼらで面倒くさいのは苦手、という方にこそおすすめです!
そんな方には水取り器付のぬか床容器だと、お手入れがしやすくて楽ですよ。
水取り器は単品でも買えるので、好きなぬか床容器を選んでも〇。
水取り器だと水分と一緒に旨みも逃げてしまうのが嫌、という方は乾物を使うのも手です。
ホーローの四角い容器をすすめられない2つのデメリット
デメリットもないわけではありませんが、正直気になっていません。
以下の2つが挙げられるでしょうか。
・ホーローが剥がれて金属が出たときの匂い移り
→ホーローの扱い方を知っていれば大丈夫
・丸い形の容器と比べて混ぜにくい
→そもそも気にならない
金属の匂い移りは雑に扱わなければ心配なし
金属の匂い移りは、よっぽど雑に扱わなければ大丈夫です。
ぬか床が金属臭くなるのは、ホーローが傷ついてしまったときです。
ホーローのコーティングの下にある金属が、傷から露出してしまうと、金属とぬかが接触してしまいます。
そのせいでぬかへの金属の匂い移りがしてしまうんですね。
もしそんなことが起きてしまった場合、せっかく育てたぬか床も捨てるハメになってしまいます。
一見大きすぎるデメリットですが、そこまで気にする必要はないと思います。
というのも金属が露出するほどホーローが傷つくことは、普通に使っていればほとんどないからです。
以下のことを行わなければ、ですが。
・金たわしやクレンザーなどの研磨剤、または硬いものでこする
・強い衝撃を加える(高所から落とすなど)
こういったホーローを扱ううえでのタブーを侵さなければ大丈夫でしょう。
容器の内側に傷がないか定期的に確認しつつ、大切に扱うことを心がければ問題はありません。
傷の有無もぬかを混ぜながら確認できちゃいますし。
1年たったいまも傷らしい傷はないので、金属の匂い移りは気にしすぎなくてもいいんじゃないかなと思います。
丸い形の容器と比べてしっかり混ぜる必要がある
四角い容器だからって、特別混ぜるのが大変だとは思わなかったです。
一般的に四角い容器は、隅のぬかを混ぜにくいうえ、四隅に水分が溜まりやすい欠点があります。
なので丸い容器と比べて、しっかりぬかを混ぜないとうまく発酵を促せません。
確かに丸い形の容器だと、底をなぞるようにぬかを混ぜられて楽なんですよね。
一方で四角い容器だと、四隅のぬかを掬い残しのないように意識する必要があり、多少手間になってしまっています。
ただしっかりとかき混ぜないといけないのは、どの容器を使っていても同じことです。
基本的にぬかのかき混ぜは毎日やることなので、漫然と取り組みがちです。
そう考えると四角い容器のほうが、四隅まで混ぜる目的をもってぬかをお手入れするため、自然と丁寧にお世話する習慣が身につけられるのではないでしょうか。
惰性でぬかのお手入れをせずに済むので、手間は少しかかる分おいしいぬか床が作れると思いますね。
スポンサーリンク
まとめ:気に入ったデザインの容器だとぬか床への愛着も増す
・見た目がスタイリッシュでキッチンの雰囲気になじみやすい
・形が四角いので収納しやすく、冷蔵庫にも入れやすい
・正しい琺瑯の扱い方をすれば金属の匂い移りの心配はない
・四隅のぬかをしっかり混ぜる意識を持てるので良いぬかを育てられる
以上がホーロー容器をおすすめする理由です。
ホーローが好きだからこそ、ぬか自体への愛着をより持てましたし、ぬかのお手入れが楽しみになりました。
そういう情熱とか、楽しみとか。
前向きの感情って、買いたくてもなかなか買えないものですよね。
ぬか床を続けるかどうか、で最後に踏ん張れるのはそこの感情ですから。
理性ばかりで考えるのではなく、感情にしたがうのも悪くないなと思った、ぬか床初年度でした。