宅浪を成功させる習慣って喉から手が出るほど知りたいですよね。
現役時代の第一志望の国公立に宅浪で合格できた私は、勉強をノルマ制でやっていました。
しかもあえて低めのノルマを設定したところ全体の勉強量が増やせたんです。
今回は『ノルマの組み方』と、なぜ低めのノルマを提案するのか? についてご紹介していきます。
低めのノルマの内訳は基礎固め・復習が中心です。
私は基礎固め・復習にかける1日の時間が6時間だったので、1日6時間を目安に勉強していました。
とはいったものの1日6時間だけで合格できたわけではありません。
おそらく勉強した実時間は平均1日8~10時間ぐらいでしたね。
以上を踏まえたうえで、
・なぜ6時間という低いノルマを作ったのか
・実際に1日のスケジュールはどうだったのか
これらを解説していくので、ぜひあなたの勉強法に応用してもらえたらと思います!
目次
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低いノルマを設定して自分を調子に乗らせよう
ノルマは1日6時間と決めて、残りは自由時間に当てました。
もうゲームしようがカラオケ行こうがなんでもOKにしました。
にもかかわらず実際の平均勉強時間は8時間以上だったのです。
なぜなら最低限のノルマを作ると、やる気が削がれにくくなるから。
その結果として全体の勉強時間が増えるメリットがあったんですね。
このように「いかにしてやる気を削がないか?」という守りの姿勢で宅浪ができたから、合格へ繋がったと思っています。
やる気を削ぐ原因を潰せば平均的な勉強時間の底上げができて勉強量も増える、という発想ですね。
やる気を削がれにくくするメリットは3つあります。
・ノルマが低いと勉強をするハードルも低くなる
・休むことへの罪悪感がなくなる
ノルマが低いと勉強をするハードルも低くなる
1つ目はノルマが低いと勉強をするハードルも低くなる点です。
勉強をしたくない! とうじうじする時間を削減するのが目的です。
1日10時間相当の勉強をノルマにしていた場合、毎朝起きるのが苦痛になります。
「机に向かったら勉強が始まってしまう」と思うと、勉強のやる気なんで出ないですよ。
それに朝寝坊しただけでもノルマ達成が絶望的になりますよね。
10時に起きてしまったらそれだけでやる気が削がれちゃいます。
このように高すぎる目標だと勉強に手を付けるまで時間がかかってしまいます。
ですが6時間以内で収まるノルマだと午後から勉強を始めても挽回できますよね。
なので朝起きてやる気が出なくっても、潔く二度寝してから勉強に切り替えるってこともできます。
多少寝坊しても焦ったり、気落ちしたりせずに勉強へ取り掛かれるんですね。
勉強しなきゃいけないのに勉強したくない、と自分にストレスをため込まずに済むのでやる気も湧きやすいですよ。
休むことへの罪悪感がなくなる
2つ目は休むことへの罪悪感がなくなる点です。
浪人は長期戦です。適度に休まないと1年は乗り切れません。
それに宅浪だと誰かと話す機会も少なくなるので、ストレスも知らないうちに溜まっていきます。
なので積極的に発散するぐらいがちょうどよいのです。
しかし休むこと自体がストレスになることもあります。
「自分が休んでいる間、ほかの人とどんどん学力の差をつけられる」と思うと、遊んでもかえってストレスになってしまいます。
ですが最低限でもノルマを達成してしまえば「今日はこれだけやったから大丈夫」と上手に切り替えができるようになります。
ここで積極的にリフレッシュしたあと、気が向いたら勉強に戻ってもいいわけですしね。
私はよくカラオケを活用していました。
6時間勉強したあと、カラオケのフリータイムに入ってストレス発散してました。
歌うのが疲れたら勉強してみたり、と息抜きの息抜きに勉強を使えちゃうんですよね。
さんざん遊んだあとには「これだけ息抜きしたし勉強するか!」とも思えて自然と勉強に身が入るのでおすすめです。
ノルマ達成後の勉強はとにかく捗る
3つ目はノルマ達成後の勉強がめちゃくちゃ捗る点です。
ノルマを達成した時点で1日のやることは、当然ながら終わりですよね。
ノルマ達成後も勉強をすると、受験勉強のペースを実質巻きで進めることになります。
なので「うわー、いまめっちゃ勉強できてる。自分えらい。」と自分をほめまくれます。
俄然やる気も出て、気付くと2時間勉強してたこともありましたね。
それにノルマが終わると、1日の勉強への義務感がなくなります。
だから残り時間でやる勉強は遊び感覚でできるようになるんですよ。
好きな教科をひたすらやってもよし。
まったくわからない記述問題に何時間かけて悩んでもよし。
勉強の効率だとか、優先順位だとかを考えずに勉強をできるので、結果的に勉強時間が伸びていったんですね。
というのも宅浪だとわからないことがあると手が止まってしまって、
「なんでこんなにできないんだろう」
「こんなんじゃ合格できないよ」
と、自分を責めてしまう機会が多くなってしまいます。
思いつめすぎると「こんな勉強やる意味ある?」と自暴自棄にもなりかねません。
こうなると勉強からは遠ざかるばかりです。
でもノルマを低くしておくと「自分って結構やれるじゃん!」という気になっていきます。
自信もどんどん増えて、さらにやる気になって勉強も捗るっている寸法なんです。
過去の自己嫌悪体験を分析して自分だけのノルマを決めよう
では最低限のノルマはどう設定するべきでしょうか。
それは自己嫌悪を減らせるノルマが一番良いです。
各々違うと思うので、私がノルマを設定した流れを解説します。
ぜひあなたも一緒に、自分にとって最適なノルマを考えてみてください。
私にとっては『知識の現状維持』を目標にしたノルマ設定がよかったです。
宅浪をはじめた最初の時期は10時間相当の勉強をノルマにしていました。
これが自分には辛すぎて、何度も投げ出した日があったんです。
さすがに勉強法を見直そうと思ったとき、「勉強を投げた日とその翌日にどんなことで自己嫌悪するのか」を分析してみました。
すると「勉強しなかった1日のせいで身につけた知識がさび付いたらどうしよう」と考えていたことに気付きました。
一般的には新しい勉強を積み上げられなかったことを嫌悪する人が多いかと思われます。
ですが私は後戻りして勉強する可能性が生じることにストレスを感じていたのです。
なので復習をノルマに組み込むことにしました。
ほかに勉強で一番優先順位が高いのは何か、と考えて思いついたのが暗記物です。
英単語や古文単語、現代文のキーワード、英作文用の例文暗記などは早めに仕上げる必要があります。
暗記物はいわば基礎体力のようなものです。
過去問や問題集を解く効率もあがりますし、受験直前に焦って固められるものではないからです。
以上の理由からから復習と暗記物を最低限のノルマに当てました。
復習と暗記を時間に換算してみるとだいたい6時間ぐらいだったので、1日6時間を目安に勉強していましたね。
1.自己嫌悪する理由を探す
2.自己嫌悪する理由を潰せる勉強法をノルマにする
これであなただけのノルマ設定ができちゃいます。
あくまでも自己嫌悪する前提で計画を立ててくださいね。
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1日の勉強スケジュールのモデルケース
実際に私が過ごしていた1日の流れをご紹介します。
まだ本格的に問題集や過去問をやっていないので6月ごろの、とある1日ですね。
結構遊びながら勉強してたり、移動時間を息抜きに使ったりしています。
●05:00~07:00 起床
英単語、古文単語の暗記と復習
●07:00~07:30 気分転換がてら朝ご飯
●07:30~09:30 数学の典型問題、わからなかった問題の復習
●09:30~10:00 飽きたので移動
シャドウイングを意識しつつ英作文の暗記
●10:00~13:00 図書館到着
いままでやった勉強の復習
(集中力が切れたら15分仮眠)
英語長文読解
——- 休憩をはさみつつ6時間の勉強終了 ——-
●13:00~14:30 昼時を外してパン屋のイートインでご飯
世界史、地理、地学のセンター対策本の読み進め
●14:30~17:30 カラオケ入店
●17:30~18:00 帰宅
シャドウイングを意識しつつ英作文の暗記
●18:00~19:00 評論文の読解
●19:00~20:00 夜ご飯、お風呂
●20:00~21:00 英語音読
●21:00~23:00 ゲーム
●23:00~23:30 1日の勉強を軽く復習
●23:30 就寝
私は1日のノルマを午前中に押し込んだときの午後の無敵感が大好きでした。
なので基本的には朝にやるべきことをすべて終えるようにしてましたね。
午後がのんびり過ごせると心地よく眠りにつけます。
翌日の起床も楽になって良い循環が起きていました。
まとめ:自分を追い詰めるノルマはしんどいだけ
・低いノルマはやる気を削ぎにくい
・勉強へのハードルが低くなるから
・休む罪悪感がなくなってメリハリがつくから
・義務感で勉強をする時間が減るから
→結果的に勉強量が増える
・自己嫌悪を減らせるノルマ設定をしよう
→特に一番の自己嫌悪する理由を潰せるように
自分を痛めつけるノルマを設定してはいませんか? という内容でした。
うまくノルマ設定をするコツは、「なんとなく」設定しないことです。
必ず理由を自分なりに考えて、ノルマを作ってみてください。
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