単発の派遣の仕事はちゃんとやるべきなのでしょうか。
・・・いや、どんな仕事であれ、ちゃんとやるのは当然なのですが。
ここで話がしたいのは、「派遣の仕事を一生懸命にやるか、なぁなぁに済ませるのか」について。
1日だけ出勤OKな単発の派遣業務はよくもわるくも、人の入れ替わりが激しいです。
なので同じ現場に勤めれば勤めるほど、(派遣で集められた人の中で)簡単にベテランの座へと行ってしまいますよね。
そこで問題になるのは、仕事の量や責任が増えることです。
わかっている業務が多い派遣ほど、社員の方は扱いやすいじゃないですか。
よって社員の仕事を肩代わりする機会が増えたり、派遣の新人を教育する立場になったり、とまじめに働くほど重たい仕事が回ってくるのは、ある意味必然なのです。
でも正直、社員でもないし、社員に相当する待遇を受けてるわけでもないので「仕事を振られるだけ損だ」ともいえます。
お金のために働く。
その視点だけで考えると、いい意味でも悪い意味でも目立たないように、楽な仕事をし続けるほうが賢いのではないでしょうか。
私はどちらの視点も一理あると思っています。
要は仕事のスタンスの問題なので、最低限の仕事さえできるのであれば、何を考えていようが構いやしません。
でも私は実際に働いてみて、「派遣の仕事でも一生懸命やるメリットはある」と断言します。
特に人に何かを教えることについて、いろいろと考えさせられました。
それにあわせて人を見る目も養えたかな、とも思います。
その理由についても解説していきますね。
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どう教えたらミスなく、正確に行動してもらえるか考えさせられた
仕事に入って間もない方々に、どう教えたら指示通りに行動してもらえるのか、については何度も考えさせられました。
というのも、派遣で集まる方々はいろんな人がいるからです。
・やる気があって責任感のある人
・やる気がないけど要領よくやれる人
・やる気はあるけど空回りしちゃう人
・話を聞くふりがうまい人
・話を聞くふりすらしないほどやる気のない人
長期バイトや正社員と違って、書類や面接で振るいわけができない分、やる気や思考能力が本当にバラバラなのです。
そして教える立場にある以上は、新人さんが何かミスをしてしまったときは、教えた私にも責任の所在はあります。
なので人にあわせた教え方を常々考えるようになりましたね。
趣味や前職での経験を聞き出して、そこに寄せた説明を心がける。
プライドの高い人へのミスの指摘は、直接ではなく全体への周知でそれとなく伝える。
説明してもうわの空な人はミスを未然に防ぐ指摘をして、話を聞く必要性を感じてもらえるように努める。
・・・など。
だんだん教え続けていくうちに、初期段階で相手がどのタイプか掴めるようになるので、人を見る目も養えたかなと思います。
まとめ:一生懸命仕事をした先の経験は割と貴重だった
・派遣の仕事も一生懸命やる価値はある
・理由は人への教え方、人を見る目の養成に役立ったから
派遣の、特に単発のバイトはいろんな生活背景の人が集まります。
社会経験もなく、おふざけ半分で働く学生。
フリーランスの空き時間に働く人。
目の前の仕事すら満足にできないのに、自分の可能性に夢を見続ける中年。
短いなりにも、たくさんの人と濃く関われたのはいい経験でした。
本当に派遣業務をしなければ出会えなかった人はたくさんいますし、その出会いのおかげで豊かになった心があるのも事実です。
仕事自体は単純作業でスキルも身につかないものかもしれません。
でも人との関わり方を学べる機会ですので、仕事を教えられるぐらい頑張って働くのも悪くはないですよ。