セミヤ・パヤサムとは牛乳で穀類を甘めに煮込んだ、インドのいわゆるスイーツです。
具は米や豆、極細の麺が使われるそう。セミヤはそのパスタの名前らしいですね。
職場のインド人シェフに聞いたところ、朝ごはんとしてよく食べることが多いみたいです。
特に女性や子供は大好きなメニューなんだとか。
世界一甘い(らしい)お菓子、グラブジャムンを食べたことがある私。
どんなものでも大丈夫だろうと高を括っていました。
実際に職場でお裾分けしてもらったのですが。ちょっと私は苦手かも・・・
いただいたパヤサムの具は極細の麺で、これがキツかった。
端的にいえば、ビーフンの小麦バージョンみたいな感じ。
それを牛乳と砂糖で煮込んだだけの、本当に簡単に作られたもので。
薄甘い汁と、パスタのゆで汁のような小麦臭さが邪魔しあっていて、どうにも無理だ、と。
あっつあつでどうしてもパスタの臭いが鼻につく・・・!
たぶんパスタ自体に下味がついてなかったことと、パスタの煮汁をそのままスープに使ったこと。
あとはもっとスープ自体にも味があったら、もっとおいしく食べられたかもしれません。
お椀いっぱいももらったのですが、スープはパスタを煮たために黄色がかっていて。
食べるのが苦しいんだけれど、時間が経つほどパスタが汁を吸ってしまって、もうどうしようかと思ってしまいました。
カレー皿いっぱいに入ったパヤサムを秒で平らげるシェフたちをよそに、水で一生懸命流し込みました・・・
なんか本当に、文化の違いというか、味覚はこうも違うんだということを思い知らされましたね。
ところが調べてみると、パヤサムは私が食べたものともっと違うものらしいことがわかりました。
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食べたパヤサムは生活に根付いた、ありのままのパヤサムだった?
たとえばこちらのサイトの、パヤサムのレシピ。
ミルクとカルダモンは相性が良い組み合わせですが、こちらはさらにカシューナッツとレーズンも加わり、風味のバランスがよいです。
引用:セミヤ パヤサム
なるほど、スパイスやドライフルーツ、ナッツが加わったら絶対おいしい!
ココナッツ風味にしたりだとか、いろいろ工夫もできるみたいですね。
おいしく作ろうとすればそりゃおいしいだろうし、お店で出すものはそりゃ手もコストもかかってるよね~と、当たり前すぎる感想でした。
きっと私が食べさせてもらったのは、インドの日常的な朝ごはんのパヤサムだったのかなと思います。
日本で置き替えてみたら、白ごはんを納豆だけ、佃煮だけ、海苔だけ、漬物だけで食べるみたいな感覚?
まぁ自分だけが食べるならこんなもんでいいでしょ。的な、着の身着のままのパヤサムを食べられた、貴重な経験でした。
次はきっと断っちゃう気がします。ごめんなさい。