宅浪は居場所がなくてつらい! なんてことは思いませんか?
というのもこれまでの人生、幼稚園・保育園~高校まで必ず社会とかかわる居場所がありました。
なのに社会との繋がりが1つ、完全に消えたとなると疎外感を覚えても仕方のないことです。
じゃあ1年も居場所のない不安と付きあわなければいけないのか、といえばその通り。
ただ不安への付きあい方はいくつかあります。
不安をごまかす、不安の見方を変える、などなど。
・不安をごまかす、忘れる
例)不安を忘れるほど夢中になって勉強する
・ないものねだりを止めて、いま持っているものを考える
例)『家族』という居場所の大切さを再認識する
そうはいっても不安なものは不安なんだ! という気持ちも痛いほどわかります。
そこで私がおすすめしたいのは勝手に居場所を作ってしまうこと。
居場所がなくてつらいなら作っちゃえ! という単純すぎる発想です。
居場所ができてからは『自分も頑張ろう』とスイッチの入る機会が増えましたね。
宅浪初期から受験期まで本当にお世話になりました。
肝心の居場所の作り方は嬉しいことに(?)コミュニケーションが必要ありません。
そのぶん誰かとコミュニケーションできるわけでもないのですが・・・
もし疎外感からくる不安をつらく思っているなら、ぜひ試してみてほしいです。
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よく行く場所に同じ曜日と時間に行って居場所を作ろう
居場所の作り方はいたってシンプルです。
あなたが利用する施設に同じ曜日と時間に行くだけ。
図書館に火水木金の12:00~18:00に行く、といったように曜日単位で時間を決めて向かいます。
しばらくすると『よく見る顔』に気付くはず。
いわゆる常連さんですね。
常連さんたちと心のなかで知り合いになってしまうのです。
「赤い靴の気分か、なんかわかる」
「この人も頑張ってるし、自分ももう1ページ頑張ろう」
「なんか今日は楽しそうだから、こっちも元気出るかも」
・・・みたいに脳内で会話したりするうち、なんとなく社会と繋がりをもてているような、孤独感もまぎれるような心地がしてきます。
ある種の心のよりどころともいえる感覚です。
ちょっと説明だけではわかりにくいので、私の居場所を例にしてみますね。
私は週に4回は行っていたパン屋さんが居場所になっていました。
・遅めの昼食をとるナース服のお姉さん
・買い物の休憩をするおばあさん
・女子会をするおばさん
・同じパンばかり頼むお兄さん
・いつも笑顔を絶やさない店員さん
この人たちがいつもの面子。
たまにスーツ姿のおじさんや老夫婦もいました。
受験にまた落ちたらどうしようと急に不安になったり、勉強が手につかなくて焦ったりしていても、同じ時間に行けばいつもと変わらぬ姿で見知った誰かがいる。
その事実が私を支えてくれました。
反対に常連さんの元気がなかったりすると、「誰でも気分に波があって当然だよな」と自分の気持ちを客観視する機会にもなっていましたね。
というのも宅浪だと自分の気持ちに閉じこもってしまって、考え方も偏ってしまいがちです。
「なんで不安に振り回されて勉強できないんだろう」
→人は気分に波があって当然
「こんなに頑張ってるのになんで成績伸びないんだろう」
→頑張っていてもうまくいかないときがあること
なんで自分ばっかりこんなにつらいの? と視野が狭くなって卑屈になりそうな瞬間も、常連さんを見れば「この人も頑張っているし、きっとみんな頑張って生きてるんだろうな」と思えました。
おかげで自然と自分も頑張れる気持ちになれて、挫けそうなときも乗り越えられたのです。
パン屋のイートインスペースは私にとっての居場所であり、いつもの自分を取り戻してくれる、帰り道のような場所になっていました。
視野を広げればどんなところも居場所にできる
居場所といったって普段利用する施設がない、という方もいるかもしれません。
ですがカフェや飲食店、図書館以外にも居場所にできるところはあります。
たとえば電車やバスなどの交通機関。
毎日同じ時間に利用する人が多いのが特徴で、利用する時間さえ決めてしまえば常連さんも作りやすいです。
運動がてらの散歩も居場所作りにできます。
コースと時間を決めれば、犬の散歩をする人やランニングする人も常連さんになりますよね。
SNSも居場所にできますが使い方には注意が必要です。
宅浪生と繋がることができれば、同じ悩みを抱える者同士で励ましあえるメリットがあります。
宅浪の悩みは打ち明けにくいし、共感してもらいにくいので、不安のケアは勉強の効率にも直結しますね。
ただしお互いの不安を確かめあって満足して、勉強に割く時間が減っては意味がありません。
馴れあって一緒に沈む関係になるのか、それとも良き戦友でいるのか。
スマホがあれば数秒で繋がれる居場所であるぶん、距離感の取り方には気をつけてください。
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まとめ:常連さんを観察して自分の気持ちを内省しよう
・曜日と時間を決めて施設を利用して常連さんを知ろう
→自分の居場所にできるから
・居場所ができれば自分を客観視できて勉強効率があがる
→勉強に追い込まれても冷静な自分を取り戻せるため
・視野を広げていろんな場所を気持ちのよりどころにしよう
宅浪をはじめる前は家以外にも、1つ居場所がある状態が普通でした。
社会との繋がりが断たれた宅浪だからこそ、『自分がいていい場所』だと思えるところができると気持ちも相当楽になりますよ。
自分がいていい場所かどうかは誰に聞くでもなく、自分で勝手に決めてしまいましょう。笑
『自分がどう変化しようと、変わらずそこにいてくれる存在』のおかげで、自然と不安や焦りも落ち着いて、勉強に集中し直すことができる。
そんな場所があなたにもできて、受験勉強の支えにしつつ合格をもぎ取れられればと思います。
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