以前、私が宅浪を成功させられた勉強方法をご紹介しました。
1日6時間相当の勉強をノルマにする、という勉強法です。
とはいっても最初から、この勉強法をやっていたわけではありません。
勉強での挫折経験があったからこそ、1日6時間やる『楽な勉強方法』に収まったのです。
ですがこの勉強方法は、『私にとって楽な勉強方法』なだけかもしれません。
あなたにとっても楽で、しかも合格できる勉強方法である保証は残念ながらないのです。
「じゃあ自分にとって楽な勉強方法を教えろよ!」といいたいですよね。
でも自分に合う楽な勉強法は、自分で探して試してはじめて身につくものです。
今回は『自分に合う勉強法の探し方』を説明していきます。
そのために私にとって楽な勉強方法を身につけた過程を例にします。
無理な勉強法を続けた挫折経験もお教えするので、私と同じ失敗をしないように気を付けてみてください。
自分だけの勉強法を探す足がかりになれば、と思っています。
・勉強における自分の欠点を分析して、相性の良い勉強方法を考える
・行き詰ったら視点を変えて、欠点を活かす勉強も考えて試してみる
この2つのことを頭に入れつつ読み進めると、すんなり要点がつかめるはずです!
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1日10時間の勉強に挫折して燃え尽きてしまった1週間
自宅浪人をはじめた当初、私は1日10時間の勉強をノルマにしていました。
私はやる気にも結構ムラがあります。
浪人は継続して勉強できるほうが強いと聞いていましたし、現役で不合格になったときにも痛感しました。
なので気分のムラで勉強量が左右されないように、『1日10時間の勉強』を課していたのです。
実際にやってみると毎日継続して10時間やるのは難しかったです。
なんとなく過ごしていると意外と10時間もできなかったりするから。
なので当時の私は無駄な時間を消す必要があると考えました。
向いた矛先は娯楽の時間。あろうことか「時間を奪う娯楽は無駄だから」と排除しはじめます。
それに人間生きていれば、毎日同じ体調とモチベーションの日なんてありません。
なのにどんなにつらくても10時間こなし、ノルマ達成できなかった日は後日に必ず取り戻しました。
次第に身体は悲鳴をあげます。
遅れを取り戻すための無理やりな勉強で、生活リズムは狂っていって余計に睡眠を削る必要が出てきました。
寝坊した時点でモチベーションダウンすることもしばしば。
勉強にも身が入らず、ストップウォッチが時を刻むのを見てはため息ばかりついていました。
テレビ鑑賞、ゲームや読書などの息抜きもしないのでストレスだけが溜まっていきます。
こんな生活を3ヶ月続けた8月初旬、とうとう私は受験勉強に燃え尽きてしまいました。
勉強するのがつらすぎて、はじめて宅浪生活で何もしない日を過ごしてしまったのです。
「このままではまずい」
「でもやる気なんて出ない」
自分の中で2つのジレンマを抱えながらも勉強には手がつかない。
時間だけは容赦なく過ぎていく焦り。
何もしない日が1日、2日、3日と溶けるように消えていきました。
勉強から離れ続けた1週間後。
勉強のやり方がまずかったんじゃないのか? とようやく勉強と向きなおれました。
7日間かけてやっと頭が冷静さを取り戻せました。
それだけ無理な勉強が与える心身への負担は大きかったです。
1週間も勉強できなかった私は、継続できる勉強の重要さを身をもって知りました。
だからこそ一旦勉強の手は止めてでも、1つの疑問を追求しはじめました。
「無理しない、心身にも負担の少ない楽な勉強ってなんだろう?」
自分の欠点を活かす勉強方法へと変えていった
苦にならない勉強法を探すにあたって、2つのことを考えました。
1.勉強における自分の欠点は何か
2.欠点を克服するにはどうすればよいか
まず自分の欠点について分析しました。
特に勉強にかかわる、自己嫌悪しがちな行動を洗い出します。
・勉強を始めたら集中できるのに、始めるまで時間がかかること
・同じ勉強に飽きて長時間の集中ができないこと
以上の2つの欠点がなければ勉強効率もあがるのに、と思っていたことにあらためて気付きました。
続いて2つの欠点をどう克服するかを考えます。
・決めた時間になったら必ず勉強を始める
・30分は同じ勉強を続ける
・飽きたら移動する
・電車に乗っている時間は勉強する
・・・などなど。
思いつくものはすべて書き出し、1週間単位で勉強方法を試しに変えていきました。
自分に合う勉強か、合わない勉強かの基準は『苦じゃないかどうか』。
楽だった勉強以外は切り捨てていきます。
しんどいな~と思ったら1週間経たずにやり方を変えました。
一通り試し終わったのが9月初旬のことでした。
自分は『あえて勉強を細切れにするのが合ってる』という結論に落ち着きました。
・1つの勉強に飽きた、と思ったら即別教科の勉強をする
・飽きるまで勉強したら歯をみがく
・家を出る5分前に数学の問題を読み、移動時間で回答を考え、図書館で紙に書きだす
このように『勉強に飽きる前提』で行動していきました。
逆に欠点を活かす、という視点で考えてみた結果です。
私は良くも悪くも気分屋だったのです。
言い換えれば「気分さえのれば勉強は苦にならない」ということ。
じゃあ自分が勉強をする気分になるまで細切れでもいいから勉強してみよう! と思いました。
やる気になるまでひたすら勉強と気分転換のサイクルを回すことを考え、勉強を再開したのです。
すると1週間続けても平均して8時間勉強できましたし、なによりストレスも全然感じませんでした。
これが自分の勉強法かも? とかすかな手ごたえを覚えた瞬間でした。
欠点に合わせた勉強方法をやるのが一番楽だった、というわけです。
欠点に合わせた勉強をしていくと、思わぬ収穫も得られました。
少しでも楽な勉強を意識するうち、集中できる時間も増えていったのです。
いままでは連続で30分も集中できればよいほうでした。
ですが1時間、2時間と連続する勉強時間も増えていき、12月ごろには6時間ぶっ続けで勉強しても苦じゃなくなっていましたね。
それでも勉強に飽きたときには細切れな勉強を意識し、勉強時間を稼ぎました。
結果的には勉強の効率もあがり、勉強時間も増えたんです。
ここまでくると『飽きる前提の勉強法』は自分に一番合うやり方だったんだ、と確信を得られていましたね。
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まとめ:楽な勉強を考えて見つけて試そう
・自分だけの勉強法は試行錯誤のなかで見つけるもの
・勉強における自分の欠点を分析して、相性の良い勉強方法を考える
・勉強方法を試してみて、楽な勉強は何かを洗い出す
・行き詰ったら視点を変えて、欠点を活かす勉強も考えて試してみる
万人にとっての正解となる勉強方法はありません。
そのかわり自分にとっての正解となる勉強方法は必ずあります。
自分だけの勉強方法を身につけるのは、正直手間で時間もかかります。
それでも身につけられれば試行錯誤した時間を巻き返せるほど、勉強の効率も勉強時間も稼げますよ。
自分で現状を把握して改善できた、という事実は今後の人生でも自信になります。
私が勉強方法を身につけた過程を参考に、自分だけの勉強法を探してみてくださいね。
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