復習って面倒じゃないですか?
既に学んだことをもう1回勉強するよりも、新しい問題を解いたり単語を覚えたりするほうが勉強した感もでますし。
復習の大切さはわかっているつもりだけど、なんとなくやる気しない。
・・・みたいに思うのは無理のないことです。
面倒だな~と思う時点で、復習のやり方に問題があるかもしれません。
今回は復習を少しでも楽で効率的な方法でやるコツをご紹介します。
そもそも復習中は新しい学びがないので、効率よく復習を終えられるのに越したことはありません。
面倒じゃなく、時間もかからない復習を心がけましょう。
私は3つの復習方法で宅浪を進めていました。
・参考書を読みなおす復習
・復習ノートを使った復習
・付箋を使った復習
どういう観点で3つの復習を使い分けるのが効率がいいか、ということをお話ししていきます。
次にそれぞれの復習をどのようにやるべきか? を解説しますね。
目次
スポンサーリンク
効率のいい復習方法は状況によって変わる
復習に時間をかけすぎないことを意識した復習方法を使いましょう。
・参考書を読みなおす復習
・復習ノートを使った復習
・付箋を使った復習
これら3つの復習方法は状況によって使いわけないと、かえって効率が悪くなります。
たとえば単語帳の英単語を復習するとき。
まだ単語帳の8割も覚えられていないとしたら、いちいち復習ノートに書き写すと時間がかかってしょうがないですよね。
だったら単語帳を8割覚えきるまでは単語帳を見返して復習し、残りはノートや付箋に書くのがよいでしょう。
このように有効な復習方法もその都度変わります。
どう復習するのがコスパがいいのかな? と考えて使いこなしましょう。
基礎系の参考書は読みなおして復習しよう
基礎を固める系の参考書は読みなおして復習するのがおすすめ。
・単語帳
・文法書
・英文解釈
・網羅系の数学参考書
・簡単な問題集
基礎が固まっていないときは出会う知識のほとんどが『初めまして』の状態ですよね。
わからないものを全部ノートに書き起こすのは時間がかかりすぎます。
それにインプットしただけで知識を使いこなせるとは限りません。
だったら1つ1つ丁寧に覚えるよりは全体の完成度をさっさと高めて、別の問題集でアウトプットしたほうが身につくのも早いです。
アウトプットしつつ基礎の参考書に立ち返って、ヌケやモレをチェックするサイクルでやれると忘れにくい知識にできますよ。
同時にやってほしいことが、基礎の参考書にメモを直書きすることです。
数学だったら躓いた箇所を答えにメモする、英単語だったら問題で出てきた英単語の意味を単語欄に書き足す、など。
実際にやってみると、どんどん参考書が自分の文字でいっぱいになるはず。
そのときこそ自分の失点パターンが網羅された、自分専用の参考書の出来上がりです。
メモ書きも復習するときに読み返せば、同じミスを減らせて揺るぎない基礎が身につけられます。
スポンサーリンク
復習ノートは2種類に使いわけよう
・暗記物を復習するノート
・模試、過去問などを復習するノート
2つにわけて使うと便利です。
暗記物はポケットに入るノートを使おう
暗記系の1つ1つの復習がすぐに終わるものは、小さいノートにまとめると便利です。
ポケットに入るノートだと、隙間時間にちょっとだけ勉強できて勉強時間を稼げます。
たとえば電車を待つ1分間。
バッグから単語帳を出して勉強するほどでもないかな、ってときにさっとポケットから出せて勉強できます。
部屋を移動するときも、重くないし場所も取りません。
肌身離さない習慣がつくとテレビCMだけパッと読む、とか勉強に触れる機会も増やせます。
結果的に苦しい思いを感じないまま復習できて、その流れで勉強のスイッチも入って勉強量が増える・・・と好循環を作り出せるんです。
1冊が埋まるのも早く、勉強の成果が冊数に表れやすいので受験本番前に勇気をもらえますよ。
あとは受験直前期の総復習をするとき、このノートを使って要領よく復習できて便利です。
模試など復習が面倒なものは復習ノートを使おう
復習が面倒なものは復習ノートにまとめてしまって、ノートを読めばすむ状態にしましょう。
模試や受験本番のときも「これさえ読めば復習は完璧だ」とわかるので、落ち着いて復習ができます。
・模試
・過去問
・演習用問題集
具体的にはこれら3種類の復習事項をまとめます。
模試とか過去問って持ち運びも大変で、見た目の物量も大きいですよね。
復習にかかる心理的なハードルも大きくなってしまいます。
あとは演習用の問題集。
繰り返し解こうと思っても基礎や過去問のほうが優先度が高く、解きっぱなしになりがちです。
なので解けない問題を全部まとめたノートがあると、復習がてら実力チェックを楽々できちゃいます。
ノートのサイズはA4以上の大きさだと、見開きで問題と答えをまとめやすくて良いです。
問題をコピーして復習ノートに貼ったり。
自分専用の問題集を作る感覚ですね。
付箋も書きこむ用、色分け用のを使いわけよう
付箋も2通りの使いわけをします。
・すぐにまとめて覚える用の付箋
・復習の優先順位をつける用の付箋
すぐまとめて覚えたいなら書きこめる付箋を使おう
暗記物でもまとめて覚えたほうが効率的なら、付箋に全部まとめましょう。
特に混乱しやすいものに力を発揮します。
たとえば前置詞のasの意味、TO不定詞の6つの訳し方など。
覚えて一瞬で訳せるようになるまでは下敷きに付箋を貼って、常に見えるところに置いておきます。
単純に復習の回数が増えて早く覚えられますし、間違えたときに速攻で復習できて勉強効率が良いです。
私は勉強机の隣の壁、ベッドの隣の壁など、ここに貼ってあるものを読んでから休憩・起きるなどルールを決めてやっていた時期もありました。
覚えきった自信がついたら、ポケットに入るノートに付箋ごと貼り替えます。
もしまた間違えたら「そういえば付箋に書いたな」と思い出せて、そのノートを見返すだけで復習すべき場所が一瞬でわかるんですよね。
どこに書いてあったっけ? と復習にかける時間を削減できますよ。
なので初めから付箋ノートを作りにいくのではなく、結果的に作っていくイメージです。
付箋ノートを作ること自体が目的になってしまったら、それは時間がかかってしまい意味のない無駄なことに思います。
単語や文法は覚える優先順位を色付の付箋であらわそう
記憶の定着ぐあいにあわせて色別の付箋を貼っておくと、あとでの復習が格段に楽になります。
例として単語帳のすべての単語に優先順位をつけて覚える、という状況で考えてみましょうか。
単語がわからない順に、赤、橙、黄、緑と付箋を貼ります。
・赤はまったくわからない単語
・橙は1つだけしか意味がわからない単語
・黄は2種類の意味しかわからない単語
・緑は一瞬で意味が浮かばなかった単語
などのように自分ルールを使って、単語を色分けしていきます。
もちろん確認する必要がないものには付箋を貼りません。
初回の単語帳を読み切った段階で、かなりの数の付箋がつくはずです。
2回、3回と読むうちに理解度にそって付箋も貼り替えます。
やってみると結構な手間ですが、受験期後半になるほど効いてくるので始めのうちからやっておくのがベスト。
理由は2つあります。
何度単語帳を回しても覚えられない単語がわかる
3回単語帳を回そうが覚えられない単語って出てくるんですよね。
そのとき「まだ赤色を剥がせなかった」と脳みそに負荷を与えられます。
また覚えられなかった、と思うと印象に残りやすくて記憶の定着もよくなっていきますよ。
色分けなどをしないまま単語帳を回したときに怖いのが、覚えるべき単語があやふやになること。
確認する必要のない単語を漫然と復習してしまい、必要な単語に注意を割けない事態を防ぐ意味もあるのです。
模試や受験本番で、復習する単語の優先順位がつけられる
模試や受験本番に復習する単語がはっきりわかって焦りません。
試験前はあれもこれも、と復習したくなりますよね。
単語の復習に時間をかけすぎて、文法の復習時間をとれないまま試験を迎えてしまったり、急に不安になって覚えているところの復習を無駄にやってしまったり・・・
私も経験があります。
もし理解度順に単語もグループ分けできていると、戦略をたてて復習できるのです。
「まずは赤の単語を復習が終わったら文法を復習して、時間が余ったら橙の単語を見直そう」など。
すると覚えきれなかった単語も直前に詰めこめて短期記憶の力にも頼れます。
そのためにも色分けしておくと楽なんですね。
スポンサーリンク
まとめ:無意味に時間をかけすぎない復習を意識しよう
・参考書を読み返す復習、復習ノート、付箋を使いわけよう
・基礎系の参考書は書きこんで何度も読み返そう
・復習ノートは2種類に使い分けよう
-暗記物はポケットに入るノートへ
-模試や過去問は大きめのノートに自分専用問題集を作る気持ちで
・付箋はまとめて覚えたい暗記物と、復習の優先順位付けに使おう
以上が私が実践していた復習方法です。
復習方法は何度もしたり、本番で確認したりすることを見越してやると、余裕のなくなる受験直前が楽になります。
その場しのぎの『やってるだけ』で身につかない復習にならないように気をつけてくださいね。
▼ 無料で教材の中身を確かめる ▼