出資を受け入れるのも愛?親に申し訳ない気持ちを持つ浪人生へ

出資を受け入れるのも愛?親に申し訳ない気持ちをもつ浪人生へ お金の悩み




 

浪人が決まったとき一年間の勉強の不安よりも、親への申し訳なさでいっぱいになりませんでしたか?

 

私もそうでした。いくら家計に負担をかけてしまうのか、と思うと気が気じゃなかった。

子どもながらに裕福な家庭でないことは昔から気付いていたから。

 

なのに親ってお金を出そうとしてくれるじゃないですか。

だからこそ余計に申し訳ない・・・

 

ですが今となっては、お金を出したい親の気持ちもわかるような気もするんです。

もし過去に戻って宅浪を決めた私に声を掛けるなら、

 

「お金の出資を受け入れるのも愛だよ」

 

そんな言葉を伝えますかね。

自分の気持ちでいっぱいいっぱいで、親の気持ちを考えられなかったあのときの自分へ。

 

なぜ今はそう思えるのか、親の気持ちを少し考えてみましょう。

 

親の気持ちを踏まえたうえで、

・親の気持ちにどう甘えるべきか?

・親をどう説得するか?

についても解説していきますね!

 

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お金を出す = 親として協力できている、という安心感

 

子どもにお金を使うことで、親は安心感を得ている可能性があります。

なぜならお金を出すことでしか、子どもへの協力ができないからです。

 

・お金が出せないせいで人生が狂ってしまったら?

と思えば予備校代ぐらいだそうじゃないか、と考えるのは親心ではないでしょうか。

 

まず貧乏であることは子どもに責任はないですよね。

だって産まれる家庭は選べませんから仕方ありません。

 

きっとその事実を親もわかっているのです。

子どもへの出資を惜しまないのは、親は親で自分が後悔しないためじゃないかと考えています。

 

なので「お金がないから宅浪する」という選択には、親としても「まじ?ラッキー」とは素直に思えないんですよ。

もし浪人に失敗してしまったら、子どもに気を遣わせてしまったことへ後悔してしまうから。

 

だから「親に迷惑かけたくない気持ち」と「子どもに後悔させたくない気持ち」は絶対に交わりません。

話しあっても平行線をたどってしまう原因ですね。

 

受験経験のない親は受験の大変さがわからないから、

受験経験のある親は受験の大変さがわかるから、

お金で解決できる問題は解決してやりたいって考えるんだと思います。

 

実際に親自身が勉強を手伝えないからこそ、手伝えるところは全力なんでしょうね。

 

じゃあ親の言葉に素直に甘えられるか、といったら話は別ですよね。

お金が本当に足りるのか? という現実問題があるからです。

 

浪人にかかるお金のプレゼンをしよう

 

親の言葉に甘える、つまり親のお金に甘える以上は、こちらもお金と誠実に向き合うのが筋。

具体的には浪人にかかる予算の見積もりを出しましょう。

 

親自身も案外、どれだけの金額がかかるのかわかっていないケースがあるからです。

 

「予備校代100万? それなら出せるよ」といって100万払ってしまえば、それ以上受験費用がかからないわけではありません。

この100万には受験料、入学金や授業料の納入費用などが含まれていないので。

 

あとあと「100万払えばよかったんじゃないの? それ以上用意できない・・・」とトラブルの原因にもなりかねません。

それに受験料ならまだしも、入学金と授業料クラスの金額はすぐに用意できるものではないです。

 

「せっかく受かったのにお金がないの!?」という事態を避けるためにも、浪人に必要な金額と家の貯金から、お互いの妥協点を探ってみてはどうでしょうか。

 

まずは予備校浪人、自宅浪人に必要な費用をざっくり考えてみましょう。

 

予備校浪人は100万かかる、といいますが予備校代によってはもっと費用がかさみます。

予備校代自体も60万~200万と振れ幅が大きく、さらに以下の費用が必要です。

・定期券代
・参考書代
・過去問代
・食費
・受験料
・宿泊費
・滑り止め用の入学金

などなど。100万で収まればいいほうです。

 

なら宅浪は安いかというと、意外とそうでもありません。

予備校に行かないため参考書代、模試代、過去問代がかかるからですね。

 

実際に宅浪していた私の出費ものせておきます。

・参考書代…49000円
・模試代…43000円(7回分)
・過去問代…31000円
・食費(兼カフェ代)…96000円(8000円×12カ月)
・受験料…88000円
・宿泊費…0円
・滑り止め用の入学金…0円
●合計307000円

 

参考書・過去問題は5教科7科目分が含まれるので、私大受験の方は少なくなります。

 

受験料はこれでもかなり少ないほう。

私大をセンター利用で2校しか受けていないからなんです。

残りはセンター受験料と二次試験の前期・後期の受験料になります。

 

私大を一般受験するなら1口35000円なので、いくつ併願するかで金額は上下します。

 

宿泊費は家から通える大学のみ受験していたので0円です。

受験会場が遠い場合はホテル代も必要。

雪が降って交通がマヒするケースも多発するので、余裕を見てホテルはとりたいところですね。

 

抑えの大学の入学金が0円なのは蹴ったわけではなく、振り込み忘れてただけです・・・

ちゃんと振り込んでいたら入学金も20万かかってました。

 

というのも本命の大学の受験日までに抑えの大学の入学手続期限が来てしまう場合は、入学金を前払いすれば入学手続期限日を先送りにできるからです。

入学金の相場は10~30万ぐらい。医学系は100万~300万、看護・薬学や歯学系は30~50万ほど。返金はされません。

なかには入学金+授業料(半期分)を一括で収めねばならない大学も。こちらは授業料のみ返金されます。

 

これにあわせて本命の大学の入学金と授業料(半期分)も用意しないといけません。

国立だと55万前後、公立だと65万前後、私立だと70万~100万、私立医療系だとさらにかかります。

 

以上を考えて年間費用を算出してみましょうか。

国公立狙いの人でも最悪の場合は私立に行くので、私立に行く想定での計算もしておくほうが間違いがありません。

・予備校浪人…230万

・自宅浪人…160万

これぐらいあれば安心できますね。

 

だいたいの目安がわかったところで実際に自分の受験料、入学金、授業料を計算してみましょう。

予備校に入校するならどのコースで金額はいくらか? も決めて計算し直します。

医学、看護、薬学、歯学などの医療系は予備校費用も高くなる傾向があり、入学金もえげつないのでもっとかかります。

 

あとは親に浪人費用のプレゼンをするだけです。

もし入学後に引っ越し手続きが必要なら、その相談もしておきます。

親の反応をみて、甘えられるところは甘えちゃいましょう。

親も喜ぶはずです。

 

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親と自分の妥協点を作りにいく説得をしよう

 

予備校代は出せないけどできる限りの出資はしたい、というケースもあります。

特に今すぐに100万をポンとは出せないけど、1年間で100万貯められる水準の家庭。

 

私の家庭がそうで、なかなか話の落としどころが難しかったですね。

 

予備校に行っても浪人は難しいから、お金を借りてでも予備校へ行くべきだという両親。

返せるかわからないお金を借りるのは心配だから宅浪するといった自分。

お互い頑固だったので話は進まなかったです。笑

 

なので私は主体的に宅浪がしたいんだ、という話にもっていきました。

話題の材料は以下のような感じ。

 

・予備校だと人の成績が気になって集中できない

・事実高校のときも同じ理由で受験に集中しきれなかった

・宅浪なら自分だけのペースで勉強できる

・でも家ではあまり集中できない

・だからレンタル自習室を借りつつ独学したい

 

まずはどうしても宅浪がしたい理由を伝えます。

そして宅浪するにも必要な協力をあおぐのです。

 

例でいうとレンタル自習室の契約をお願いするところ。

 

親としても頼られて悪い気はしないし、必要な出資をできたことに満足してもらえます。

かたや自分は受験で必要なものも手にできて、余分な出資は抑えられました。

親と自分の気持ちが両立できる嬉しい結果に終われましたね。

 

レンタル自習室のくだりは、自分にとって必要なものに置き換えて説得してみてください。

Z会などの通信教材、スタディサプリなどの動画配信サービス、といった感じで。

 

まとめ:現実に必要なお金を伝えつつ親には甘えよう

 

まとめ

・親からの援助を申し訳なく思う必要はない

→親としても子どもの応援ができて嬉しいから

・浪人費用の援助は見積もりをだしてから受けよう

・親の気持ちと自分の気持ちが折り合わないこともある

→自ら妥協案を作って親に納得してもらおう

 

親の気持ちと自分の気持ちの両方を尊重するのがコツです。

心置きなく浪人生活に向かえたほうが勉強も捗りますからね。

 

なので親への申し訳ない気持ちを残さないよう、うまく話し合ってください。

 

正直申し訳ないと思う以上、お金のことは目をそむけたいですよね。

見積もった予算のお金だけ親に迷惑をかけてしまう、というのが浮き彫りになるので。

 

でも1年間も申し訳なさを引きずって勉強するのは、精神的にも辛いし勉強にも悪影響です。

踏ん張りどころだと思って、親とお金に向き合ってみましょう。

 

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ABOUT US

あらけき
チーズナン好きが高じて、ついにはインドカレー屋さんで働きだしてしまった25歳。 自宅浪人をしたり、100時間近い残業をしたり、食費月6000円以下の無職時代を生きたり、Xジェンダーとして悩みを抱え続けたり。 ヘンテコに生きた人生だからこそ、書けるものがあると思ってブログを始めました。 実際に自分が困ったこと・あったらいいなと思った記事を書いてます。 ■コンテンツ:ブラック体験記/無職・失業保険/ぬか床/チーズナン/ラジエントヒーター/短歌/Xジェンダー/インド料理転職記・バイト日記、など。